ーOOO-バリスタの世界チャンピオンも驚いた! Panasonicの簡単本格エスプレッソメーカー
おいしいコーヒーが飲みたいなぁ…と思ったら、インスタントでも缶コーヒーでもなく、やっぱり豆から淹れたいモノですよね。でも、毎回豆を挽くのは大変だし、かといってあらかじめ挽いておくと、豆が酸化して味が落ちるしね…。
ましてカプチーノだの、キャラメルマキアートなんか夢の夢。こだわる人はエスプレッソマシンやミルクフォーマーを買ったりするみたいだけど、なかなか大変そうだしね。
やっぱ、おいしいコーヒーを飲むには、喫茶店に行かないとダメだよねェ。スタバも最近めっきり高くなったけどさ…。
などとなげいていたら、パナソニックさんから新しいエスプレッソメーカーが発表になりました。
- エスプレッソ&コーヒーマシン NC-BV321-CK 商品概要 | コーヒーメーカー | Panasonic
- Amazon.co.jp:Panasonic エスプレッソ&コーヒーマシン コモンブラック NC-BV321-CK
このNC-BV321は、一台三役なんです!
エスプレッソコーヒーだけでなく、ドリップコーヒーもいれられるし、ミルクスチーマーまでついてくるんだって。
こういう一台三役のコーヒー&エスプレッソマシンって、ドリップの機械とエスプレッソマシンを並べただけの、馬鹿でかい機械だったりするじゃないですか?
でもこのマシンは、それぞれの時にアタッチメントを変えるだけ。とてもコンパクトなマシンなのです。
イベントに来る前は「おいしいエスプレッソが手軽に飲めればなー」くらいの気持ちだったのですが、実はこのマシン、ホットミルクの泡立てがカンペキだったのですよ!
と、その前にまずはエスプレッソの入れ方から。
おいしいエスプレッソの入れ方
これがエスプレッソを淹れるアタッチメントです。
と、その前に言っときたいのは、コーヒーマシンの右横の黒いモノは展示物の箱だから、本体とは全く関係ないですよ。本体はコンパクトなマシンなのでヨロシクです。
この黒いアルミの袋の中に、コーヒー豆の粉が入っています。
豆の挽き具合はエスプレッソ用に調節されていますし、アルミパックだから挽きたての香りを保っています。
自分で豆を挽くまでもなく、いつでも挽き立ての味と香りが楽しめるのです。
中には、丸くて平べったい豆のパックが入ってます。
これはカフェポッドといって、世界共通の大きさ・形なのです。だから、いろいろな種類・メーカーの豆を試すことが出来ますし、大きいコーヒーのお店とか、Amazonの通販で買うことも可能です。
これをカセットにポン!とセットします。
ところで、もしも普通の機械でエスプレッソを入れる場合は「タンピング」っていって、豆を平らにならしながら上からギューッと押さえつける必要があるんです。
エスプレッソは、タンピングで押さえた豆の隙間を、高い圧力をかけたお湯が通り抜けることで、コーヒーの美味しさが濃く抽出される飲み方です。
タンピングが下手だと抽出ムラが発生するので、奥深いというか、難しいというか。
だけど、この機械ならそんな手間や心配はいりません。
カートリッジを、カチャッ!とセット。安全レバーをおろし、上からグッと抑えます。
このとき、豆を上から押さえつける効果もあるのです。かーんたん!
さ、いよいよカップをセットします。
このとき注目して欲しいのが、カップの上の部分、エスプレッソの抽出口です。カップにあわせて高さを調節してやることが出来ます。
そしてスイッチを、ポン!
安全レバーが下がっていなければ、この抽出ボタンは押せません。
と、コーヒーが…
出ない。
なかなか出ない!?
…と、驚いたフリをしましたが、これは当然。
さっきも書いたけど、エスプレッソは高温高圧のお湯が、豆を通り抜けることで抽出される物です。
だから、お湯が沸いて圧力が高まるまで待ってから抽出がはじまるのです。
多くの市販のエスプレッソマシンは5〜8気圧程度の圧力しかかけられません。
しかしこのパナソニックのエスプレッソマシンは、業務用のマシンと同等の20気圧をかけるコトが可能です。簡単操作ですが、本格派なのですよ。
エスプレッソの表面にキャラメル色の泡が立っていますが、これこそが美味しく抽出できたという証なのです。
エスプレッソを抽出した後のコーヒー豆は、つまんでポンと捨てられます。簡単で、ほとんど手を汚しません。
このマシン、エスプレッソを淹れるのが簡単なだけでなく、後片付けも簡単なのですな。
エスプレッソマシンなのに、目玉機能はスチームミルク!?
エスプレッソに、蒸気を入れながら細かく泡立てた「フォームミルク」を注いでやることで、カフェラテが出来上がります。
ということで、こんどはこのエスプレッソマシンでフォームミルクを作ってみます。
さあ、ここで別なカートリッジが出てきました。
複雑そうなのは形だけで、黒いフタを取って、中の目盛りにあわせてミルクを注ぐだけです。 そんでもって、エスプレッソメーカーにガシーン!と装着です。
それから安全レバーを倒し、本体横にある蒸気のツマミを操作してやります。操作と言っても、ひねるだけ。
市販のエスプレッソマシンでも、フォームミルクを作る機能はついてきます。
でもそれって、蒸気の出るパイプが付いているだけ。蒸気をミルクに触れさせる角度が難しい。それから、表面の泡部分とミルクの境目の部分に適切に蒸気を送ってやらなきゃならない。
ところがこのパナソニックのエスプレッソマシンなら、レバーをひねるだけでみるみる泡が出来てくる。
ぐるぐるーっと渦を巻きながら、蒸気で泡の部分とミルクの部分がかき混ぜられ、どんどん細かい泡が出来上がっていきます。
その秘密は、この不思議な形状のカップにありました。
底の部分が丸くくぼみ、ミルクが溜まるようになっている。そこに、上から伸びてきたパイプが横に蒸気を噴き出させる。この形状がとても絶妙で、誰にでも最適な泡を作り出すことを可能にしているのです。
うわ、すごい!
最初の写真と比べてみてください! 蒸気の力でふわふわに泡だって、3倍くらいに膨らんでいますよね?
エスプレッソマシンのイベントに来たのに、ミルクの泡立ちに感心させられちゃったですよ。
そんでもってこのフォームミルクを、トロッとな。
うわーもう、今記事を書きながら、カフェラテが飲みたくなってきてるんですけど!
どうどう、この泡立ち! 軽く盛り上がってるし!
エスプレッソとフォームミルクの話ばっかり書きましたが、もちろんドリップコーヒーを入れることも可能です。
お湯を落とす穴の部分に工夫がしてあって、豆を蒸らすようになっています。うむー、手抜かり無し!
スチームにせよコーヒーにせよ、コレ系のマシンって水をけっこう使うんですよね。
というときにこのマシンは水タンクが取り外し式で、しかもかなりたっぷり水が入ります。ますます手抜かり無し!
その性能に、バリスタが、うなった!
さて、この日のイベントにはラテアートの世界チャンピオン、澤田洋史さんがゲストとして登場したんです。
澤田さんは、フリーポア ラテアートチャンピオンシップ08 シアトル大会において、大会歴代最高スコアを獲得、アジア人初のチャンピオンに輝いています。
そんな澤田さんに、このパナソニックのエスプレッソマシンでラテアートにチャレンジしてもらいます。
腕時計でスチームを入れる時間を計りつつも、カップの上から手で触って、ミルクの温度を確かめています。
ラテアートにチャレンジする時は、エスプレッソを先に入れておいて、絵を描く直前にミルクを温めると良いのだとか。
「ちょっとでも冷めると、ミルクが堅くなってしまうんですよ」
温めたミルクをいったん、ご自分のミルクピッチャーに注いでいます。繊細な作業だから、使い慣れた道具が良いのでしょうね。
だんだん見物人の輪が出来てきました。
トントントン、と机でミルクピッチャーの底をたたいています。
ピッチャーの中のミルクから、荒い泡を消しているわけです。
息を止めて、サッとミルクを注ぎはじめました…。
って、人だかりがすごい!
ラテアートを描く作業は、いよいよ佳境に…
って、全員グーッと寄りすぎで、まったく写真が撮れないという異常事態に!
こんなこともあろうかと、ちゃんと写真を別に押さえてあるわけですよ! はっはっは。
ということで、澤田さんのラテアート制作過程です。
ところで、上手にラテアートを描くには、上手にエスプレッソを入れる必要と、ミルクを泡立てる必要があります。
したがって、上手にラテアートが描けるカフェラテは、美味しいカフェラテであるという証なのです。
見事にラテアートを完成させた澤田さん。しかし、
「このマシンで作ったミルクの状態はなかなか良かったのですが、個人的には、修行で身につけてきた技が、誰にでも簡単に…というのは、複雑な気分ですね」
あーそれ、わかるわー。オイラも職人だから。
今までの修行はなんだったんだ!? という気持ちと、これからどうなっちゃうんだろうという不安と。
職人は、より腕を磨き、機械にはマネできないような何かを作り出していきたい! …と思いながらも、ちょっと不安だったりして。
そんなことを思いながら、甘くてほろ苦いカフェラテを飲んできました。
まとめのようなもの
とはいえ、ワンタッチで誰にでもおいしいコーヒーが作れる時代というのは、やはり素晴らしいこと。
「より複雑なパラメーターを操作して、多彩な味を作り出すような機械」が登場する可能性はあるだろうけれど、「ワンタッチで簡単にコーヒーを入れる機械」としては、このパナソニックのエスプレッソマシンはほぼ究極の完成形なんじゃないでしょうか。
このマシンは現在絶賛発売中で、amazonで約22000円だそうです。普通のコーヒーメーカーと比べるとちょっと高いけれど、高機能なエスプレッソマシンとしては安いと思います。
とにかく見て、触って、飲んでみると納得するとおもうのです。だから、パナソニックさんは東急ハンズあたりでドンドン体験イベントをするといいんじゃないかな〜、と思うワタクシなのでした。