ーOOO-「いってきます」
朝になると、我が家のネコの杏ちゃんさん(かわいい)が、「はらへったー!」「ごはんごはん!」と泣いて大騒ぎするわけです。
で、フトンを抜け出してワタシが歯を磨いたりしていると、「ねえねえ、朝ご飯は? ねえねえ」と、右に左にウロウロして、パジャマの裾をチョイチョイイタズラしたりして。で、これが可愛いわけなのです。
会社に出かける直前になって、ようやく朝食をお出しします。
「やっほーい!」
全力で走っていって、一心不乱にガブガブとがっつく杏ちゃんさんに、オイラは「いってきます」と声をかけます。
声をかけても、無視してこちらを向いてくれないとさびしいので、もう一回「いってきます」。
こちらを向くまで、何度でも何度でも呼びかける。
朝ご飯に夢中だった杏ちゃんが、ちっ、仕方ねえなぁと振り向いて「にゃーん」と一声。
そのお返事に「お留守番よろしくねー、じゃあいってきまーす」と言付けて、やっと安心して出社できるワタクシなのでした。
ところでブログの中で「杏ちゃんさん」「杏ちゃん」の表記がいりまざっていることにお気づきの読者諸兄もおられるでしょう。
実際ワタシが杏ちゃんさんを呼ぶときは「杏ちゃんさん」「杏ちゃん」の二つの呼称を気分で使い分けています。
ほいでもって、そのイントネーションも、こちらに呼ぶようにだったり、あるいは怒るようにだったり、ふざけた感じだったり、いろいろ使い分けているのです。
こういうのはネコにとっては混乱の元なので、ホントは名前の呼び方も一つにするべきだし、名前の発音イントネーションも大きく変えるべきではありません。
実際、杏ちゃんを「杏ちゃん」と呼んでも「杏ちゃんさん」と呼んでも、あんまり自分のことだとピンと来てないみたい。うーむ。
ある日、ふと「いってきまーす」と言ったら、杏ちゃんさんはこちらを向いて「にゃーん」と言った。
ん?
もういっかい「いってきまーす」というと、「にゃーん」。
で、どうやらこれは、
- 自分が振り向くまで、飼い主が「いってきまーす」と呼び続けている
- 「いってきまーす」のイントネーションや言い回しは、ほぼ不変
の2点から、杏ちゃんは自分の名前を「いってきまーす」と勘違いしているのかも?…という疑念が湧いてきた。
いや、まさか、まさかね…。
…いってきまーす。
「にゃーん」