ーOOO-目黒のさんま祭り

煙が立ち昇るさんま祭り会場

 今日は目黒のさんま祭りに行って来ましたです。
 「タダでサンマが食べられる!」っつーことで、お祭り気分でオフ会仲間のひろさん・運び屋さんと、目黒まで行ってきたのでした。

◆目黒のさんま祭り
http://www.owarai.to/meguro/


 先に目黒に到着していたひろさんと、10時に現地で合流。
 目黒駅前の交番の前からサンマを焼く会場を見れば、今まさにサンマを焼く煙が立ちのぼり始めたところ。
 日曜日でシャッターの降りた銀行ビルの前がサンマを焼く会場です。
 道路は薄く霧が立ち込めたようになっています。建物が汚れないようにシャッターには布がかぶせてあるのですが、煙はビルの2階まで立ちのぼります。
 風が止まると煙のせいでビルの5階くらいまで白く曇ります。風向きによっては、サンマの焼ける香ばしい香りがこちらに伝わってきたりして、待ち遠しくておなかがグウグウいいます。
 「とにかく行列がスゴイスゴイ」と聞いていたんですが、駅前から見たところでは行列はたいしたこと無さそう。
 さらに、事前にネットの掲示板で「待ち時間は12時台でも40〜60分待ち」という情報を入手してました。待てない時間じゃないじゃんねー?


 んが、10時40分にいざ行列に並ぼうとすると、その行列は駅の向こうのほうにずーっと伸びて、高速道路で右に折れてさらにズーッと進んだスゴいところまで伸びていたのでした。うわっ!行列の最後尾まで10分歩いた。
 でもまぁ、コミケとかで長い行列に鍛えられたワレワレですから、ぜんぜん全くビクともしないで並んでたワケです。最初は。
 ただ、そ−いうイベントと決定的に違うのが、行列の進み方が遅いってコト。
 だいたい一時間でこの辺までしかすすめなかった(ちなみに会場は、りそな銀行
 10時50分頃に行列に並び始め、12時半ぐらいでようやく高速道路の角を曲がるくらい。行列はここであと半分か? という感覚。
 通りすがりのバイクのイカしたオネーサンが、信号待ちをしながら「この大行列はなんなんだろう?」という顔をする。
 ここまで一緒に並んできたひろさんだったのだけれど、午後から大事な用事があるから、ということで断腸の思いで列を離れることを決意。もちろん一番つらいのはひろさんだけど、見送るこちらもつらいです。


 あきれるほどゆっくりと、しかし確実に列は進んでいきます。
 さっきまでは大使館などが建ち並ぶ高級な住宅街の道で並んでいたのだけれど、角を曲がってからは景色は一転、ソコは目黒駅前の商店街。
 露店 …というか、出店があったりなんかして、祭り気分が盛り上がる。生姜といった農産物を売る店。焼き鳥を売る店。記念切手を売る店。
 え、切手? …って、郵便局の露店販売だ? 見れば、切手趣味週間とかキティちゃんの切手とか、目黒のさんまと関係ないモンばっかり売ってた。んで、ナゼかケッコー売れてた。びっくりした。
 んでそんな中、商店街の人たちがウスでペッタンペッタンと餅つきをやっていました。
 ヒジョーに美味しそうだったのと、あまりの空腹に耐えきれず、ついつい一皿買ってしまいました。やっぱつきたてモチは美味いわー。きな粉モチもコシあんも、それぞれ良かったです。うんうん。
 住宅街で待っているのと違って、風景がにぎやかになってきたので待っていてちっとも退屈しない。
 そうこうするうちにジワジワと行列は進み、煙がどんどんと近づいてきて、やがてワレワレが行列の先頭になった。
 サンマキタ―――――!!!
 もうもうと立ち上る煙。
 予想以上に大がかりに、かつ大量にサンマを焼いている。待っているこちらも大変だが、お祭りの裏方さん達も大変だ。戦場のような忙しさ…いや、お祭り騒ぎだ、と言い直すべきか。
 そして、新鮮きわまりない宮古島直送のサンマは、炭火でじっくりと焼かれ。
 徳島県スダチが、徳島スダチ娘さんたちの手で添えられ。
 雪のように白い栃木県産高林ダイコンが添えられ。
 サンマを受け取ったときに、「ビールを買ってきましょうか」と一緒に並んでいた運び屋さんが言いました。
 ビアサーバーから生ビールが注がれます。あー! たまらん♪
 時刻は13時50分。
待ち時間は3時間。
思えば長い長い道のりだった。


サンマキタ――――――――――――――――――――――――!!!!!
(以下1000ゲットするまで略)


 いやー、もう、すげーおいしかったです。
 とにかく身が柔らかいんだったら。
 ワタも余さず頂きましたよ。
 そして注ぎたて生ビールを飲みながら。
 これがまたウマい!
 ビールは乾いた胃袋にしみこんでいくようです。
 ずーっと暑い中、立ちっぱなしだったのが良かったのかも。
 もう、大根おろしスダチもなにもかもが美味しかった。


 並ぶ時間は長かったけれど、食べる至福の時間はほんの一瞬で。
 と、そのとき、急に雨が降ってきた。
 雨に追い立てられるようにして、目黒を後にする我々。あまりにもあっけなくて、はかない至福の時間だった。
 雨はそのあと、かなり強い夕立になった。サンマを食べたのはわたしたちが最後だったかも知れない*1
 せっかくのお祭りが、雨で台無しになるなんて。
 あれだけ並んだお客さんも気の毒だし、イベントの主催者側のヒトも気の毒だなーと、お祭りの時に裏方をやっているワタクシは思いました。

*1:あとで調べたところでは、並んだお客さんには生サンマをふるまった、ということらしい