ーOOO-水難注意

 こないだの土日は、キャンプでした。
 河川敷で豚汁やら栗ご飯やらタラバガニやらを食べました。
 テントで寝るのは凍えるようだったけれど、日が昇ると暑いくらいでした。


 んで泊まりでキャンプだと、2日目の朝はすごくのんびりした時間になります。
 テントその他の設営は済んでいるワケで、撤収は夕方なワケで。
 秋晴れの朝、のんびりとカップヌードルをすすりつつ、川にかかる大きな橋のたもとで白バイ五台がスピード違反の取り締まりをやってるのを眺めたりしてました。


 身体も心もすっかりユルユルモード。
 ふいっとクーラーボックスの中をのぞき込んだら、胸ポケットからケータイがシュルっとすべって、クーラーボックスの底にたまった水の中に「ポコポコポ」と落っこってった。
 ぎゃーん! またやってしまった!
 あわてて拾い上げる。
 水没したケータイの応急処置は、まず水を拭うこと。電源を落とすこと。そしてボタンに触るとスキマから水が入る恐れがあるので、ボタンに決して触らないこと。ケータイの水没も二度目になると、対処法も手慣れたもんだ。
 そしてケータイを日干しにしておいたら、みるみる液晶の内側の部分が水滴で曇ってきた。「ああ、すっかり浸水してるんだ…」と、悲しい気分に。


 夕方遅く、急にケータイに着信アリ
 あれっ、電源を切っていたはずなのに!? なぜ着信してるんだ??
 驚きつつも画面を見れば、会社の後輩からの電話だった。
 仕事で何かあったんだろうか?
 しかし、水没したケータイのボタンには、決して触ってはならない。
 電話に出るか出ないか、どうする?
 一瞬迷って、通話ボタンを押した。
 あ、ボタン効かない!?
 うっそー!
 あちこちのボタンをバシバシ押してみるものの、通話状態にならず。でもって、ボタンを押せば押すほど、微妙な水はケータイの中に染み込んで行くワケで。
 サイアク。
 そして後輩からの電話は切れた。
 公衆電話でかけ直そうかと思ったが、後輩の電話番号が思い出せない。っつーか覚えちゃいない。ケータイの画面は「着信一件あり」と表示されるだけ。電話帳を呼び出そうにも、ケータイはボタンに反応しない。


 こーいう日に限って電話やらメールやらがいっぱい届く。
 もう気にしないことにして、豚トロ塩焼きを食べたりしました。せっかくのキャンプだもの。
 おいしゅうございました。