ーOOO-「アルファブロガー・アワード2008:ブログ記事大賞」

 
 今日はアルファブロガー・アワード2008:ブログ記事大賞の発表が行われました。
 アルファブロガー・アワードは、良質なブログ記事と書き手を表彰するイベントで、今年で5回目となります。前回まではブロガーの発掘に重点が置かれていましたが、今回からは記事単位での推薦・投票が行われるようになりました。

 結果発表は上記をご覧ください。
 以下、発表会でのコメントや、心に残ったことをさらっとピックアップ。

2008年のトピックと比較して

 Yahooでは昨年末にネット番付という特集を行ったそうです。以下は、ヤフーのトピックでクリックされた順で選ばれた2008年のトピックです。

 並んだトピックのタイトルを一読していただければわかるように、自殺、殺人、不祥事…と暗いニュースばかりが並びます。
 それに比べると今回のアルファブロガー・アワード2008は明るいトピックもあってよかった、というコメントでした。

福井裕佳梨さんのこと

 今回のアルファブロガー・アワードでは、いくつかの記事の1部分を声優の福井裕佳梨さんに朗読してもらうという試みが行われました。
 
 アテレコと朗読では勝手が違うようで、非常に緊張しながら登壇なさったのですが、いざはじまると全身全霊をかたむけて朗読をしていました。もうすごい。
 ニュースの裏側を取り上げる記事の朗読は、感情移入しながら読むのは辛いことだろうなと思いました。
 で、「イカの町で出会ったモジャモジャ犬「わさお」 - メレンゲが腐るほど恋したい」という記事は、ニュースと違って旅行記の朗読だから楽ではないかなぁと思ったんですが、一つの文章の中にたくさんの登場人物が登場して、これはこれで大変そうでした。
 緊張なのか、力が入っているのか、福井さんが手に持った原稿はものすごい微妙に震えていました。その「原稿の震え」を見てたら私は感動してしまいました。なんつーんでしょうか、朗読の力によってメッセージが胸に届く感じにグッと来たのもあるし、あと書き手として「こんなに真剣に記事を読んでくれる人がいてよかったね」みたいな気分になってグッと来ました。
 福井裕佳梨さん、大変お疲れ様でした。

ブログ記事の広がり2例

 前出の「イカの町で出会ったモジャモジャ犬「わさお」」という記事をきっかけにして、青森県鯵ヶ沢にいる一頭の犬「わさお」が人気になっています。
 わさおは雑誌やテレビで取り上げられ、現在ではさまざまなグッスが作られ、わさおは町おこしの目玉となっているそうです。
 これはブログの記事が社会現象を引き起こした事例といえるでしょう。
 しかし、なんでヒットしたのか、どこからヒットの火がついたのかが謎で、よくわからない…、ということでマーケティングのwebマガジンMarkeZineさんが取材にきたのだそうです。


 「Googleの中の人への手紙〔日本のストリートビューが気持ち悪いと思うワケ〕」という記事は、「日本の都市部の生活道路をGoogleストリートビューから外してもらえませんか」という主張の記事です。日本の生活スタイルなどを紹介する形で、外国に住む人に通じるように通じるように書かれています。
 この記事は大きな反響を呼び、英訳されたものがGlobal Voices英語版で紹介されました(→Global Voices Online » Japan: Letter to Google about Street View)。この記事は英語圏で話題となり、多数のコメントが寄せられました。
 さらにそれらのコメントが日本語に翻訳され、紹介されました(→ストリートビュー批判の「Google の中の人への手紙」の海外での反響 - アンカテ)。
 あるブロガーが書いた記事が、国境や言葉の壁を超え、世界と意見のやり取りが行われた例といえるでしょう。

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