ーOOO-ワイン解禁の秋!で、サントリー登美の丘ワイナリーを見学してきた

an_dan_go2011-11-11

 めっきり涼しくなってきて、実りの秋、食欲の秋、行楽の秋、ですね。
 たとえばワイン好きなら、もうすぐボジョレーヌーボーの解禁日だなー、なんて思うんでしょうねー。


 んで私もワインを飲んでみたいんだけど、なかなか敷居が高いんですよね…。なんとなく。
 たとえば、ワインに詳しい友人からレクチャーを受けながら、ものっスゴい高級ワインを難しい顔をして一口、二口。
「どうです? なんたらかんたらな香りがするでしょう?」
 ええ、そうですね…とアイマイな笑顔を浮かべながら、もう一口。
 そして、首をひねる。…うーん?
 緊張して、なかなか味がわからない。貴重なチャンスだったけど、胃が縮んじゃう。
 なんだかどうもワインは敷居が高いんですよね…。


 ところでところで、つい先日の話。
 11月3日は、山梨県産ワインの解禁日だったのです。
 これに併せて、サントリートピックスさん主催の「登美の丘ワイナリー見学会」が開かれました。

 以前、サントリートピックスさんのイベントで白州蒸溜所を見学したりハイボールナイトに参加したりで、それまで興味が薄かったウイスキーに開眼したワタクシ。
 これをチャンスに、ワインのおいしさについて教えてもらえはしまいか?
 っていうか、美味しいワインが飲んでみたいっ!
 
 こうして甲府駅前に集合したブロガーたちはバスに乗り、登美の丘を目指しました。
 ワタシたちはワインの製造工程を見学するわけですが、この日はなにしろ出来たての蔵出し原酒の試飲が出来るというオハナシ。さらにいろいろな試飲ができるということで、参加者一同ウキウキわくわく。そして主催のサントリーさんも、どこかウキウキした様子。
 甲府駅は立派な駅ビルで、駅前にもずいぶんとビルが建っていたけれど、それでいて懐かしさを感じさせる建物や、歴史的な建造物もずいぶん残っていました。
 市の中心部を抜けると、立派な瓦屋根の日本建築が立ち並び、いかにも城下町という景色。
 古くからある農家の屋根には重々しくて立派な瓦屋根。そのまわりの建物に、真新しい瓦屋根がずらり、ずらり。

 さらにすすみ、バスが細い山坂道にさしかかると、周囲にブドウ畑が広がってくる。このへんになると洋風の家が…それも煉瓦造りとか、ちょっとおしゃれなペンション風の建物がちらり、ほらり。
 バスはやたらけわしい坂道を登り、高度はぐんぐん上がっていきます。
 その奥の奥に、サントリー登美の丘ワイナリーはありました。

 

 入り口を入ればそこは、もうワイン醸造所。
 石造りの立派な建物は、煉瓦積みのヨーロッパ的。

 そんな中に白いカベを見ると、どこか和風な日本の城郭を思い起こしたりするワタクシでした。

 醸造所見学はさておき、まずワタシたちは丘の中腹にあるレストランを目指しました。
 ワイナリーの入り口から細い道を進むと、そこには見慣れぬ看板が。
 「シカ飛び出し注意!」だって。

 かと思うと、こんな看板が。
 スイッチバックで進むゾーンです。

 急坂にヘアピンカーブが2つついたような、上から見ると”Z”字形のジグザグした道があります。

 坂もカーブも急すぎて、そのままでは登れないので、バスはいったんバックして…前進→後進→前進の繰り返しの「スイッチバック」で進みました。

 通り抜けてから見下ろすように写真を撮ってみました。
 「Z」字形のカーブが見えるでしょうか?
 この坂を、ぶどうを満載したトラクターが下っていくのだとか。大変そうですよね…。

 入り口からバスに揺られて約10分。
 ワタシたちは中腹のレストランに到着しました。
 なんといってもすばらしいのは、眼前に広がる甲府盆地
 そして、遠く正面に見える富士山。
 空気もおいしいし、これを見ただけでも来て良かったなーって感じがヒシヒシと。
 
 で、この登美の丘の眺めの良さはなぜなのか?…ってことを考えていくと、登美の丘がワイン作りに適しているってことがわかるんですよ。
 盆地で富士山が一望できるってことは、ワイナリーの南側に日照を遮るモノがなにもない、ってこと。実際、この周辺は日照時間の長さが日本一なんだとか。ワインの成長に良さそうですよね。
 それから山梨県は周囲を高い山に囲まれているため、低気圧が接近しにくく、年間降雨量の少ない土地なんだそうです。その中でも甲府盆地に面した登美の丘ワイナリー周辺は、日本有数の小雨地帯なんだとか。雨が少ないことで、ぶどうの味は薄まることなくギュッと甘みを増していくのです。
 さらに、登美の丘ワイナリーの高低差があります。標高400mから600mに位置する登美の丘。ワイナリーの入り口とそのてっぺんでは、桜の開花が1週間もずれるほど気候が違います。この気候の違いを生かして、様々な種類のぶどうの栽培が可能なんだそうですよ。
 「眺めがいいからこの場所にワイナリーを建てた」のではなくて、「ぶどうの栽培に適した土地を探したら、それはとても眺めの良い場所だった」ってことなんですね。
 

 ぶどう畑やワイン醸造所を見学する前に、まずは楽しい楽しい昼ごはん。
 登美の丘ワイナリーのレストランで「富士桜ポークのソテー 赤ワインソース」というのをいただきました。
 
 いや、コレがおいしかったんですよー!
 富士桜ポークというのは、山梨で育てられたブランド豚。その肉をワインに漬け込んで柔らかくしたモノを、ソテーにした一品です。
 よく焼いた豚肉なのに柔らかく、ジューシー。赤ワインソースの甘酸っぱさが、また良く合う。
「なんか、ものすごい美味しそうな顔してますよっ」
って、同じテーブルの参加者さんに笑われちゃうぐらい、美味しかったです。
 
 で、このときいただいた赤ワイン「登美の丘 赤 2008」というワインがまた美味しかったんですよー!
 口の中の脂っこさが、ワインを一口飲むことで、すすぎ流される。肉のソースに負けない酸味と、上品な渋味。
 おお、美味しい!
 赤ワイン美味しい!
「肉料理には赤ワインだよ」とかいった話を聞いて、「へー」くらいにしか思ってなかったワタクシですが、うん、コレは確かに良く合ってるなぁ。


 いきなり美味しいワインに巡り会っちゃったのに、これからさらなるワインの試飲の波が押し寄せる! どうするオレ? どうなるオレ!
 そして登美の丘のワイン作りには、どのようなコダワリがあったのかッ?
 とかいったオハナシは、また次回。


 ところで、登美の丘ワイナリーを見学したくなったアナタ!
 11月中の土日祝日は甲府駅とワイナリーを結ぶ直通無料送迎バスがあるそうですよ。
 また、ワイナリー見学ツアーは無料、さらに5種類のワインのテイスティングが出来るツアーは1000円と格安で開催されているそうです。
 季節によってイベントの内容は変わりますので、ホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。