月刊ASCIIが激ヤセしていく ─◯◯◯-

月刊ASCIIが号を追うごとに
どんどんと薄くなっていく。
その薄くなりっぷり、というか激ヤセぶりに
「そんなにヤセちゃって大丈夫?」
と、ついつい心配したくなる。

老舗パソコン雑誌である月刊ASCIIよりも
後発の週刊アスキーのほうが元気がいい。
月刊ASCII2005年5月号は
890円で200ページだったが
週刊アスキー2005年5月3日号は
300円で178ページだった。
もうちょっとすると
週刊アスキー月刊アスキー
ページ数で上回るのではないだろうか。

また、週刊アスキーは時々特大号を出す。
2005年4月19日号は320円で186ページだったが
16ページの別冊付録がついてきた。
合計すると202ページ。
つまり、号によってはすでに
週刊アスキー月刊アスキー
ページ数で上回っているのだった。

私としてはなかなかにショックなんだけど、
こういう感覚、伝わらないんでしょうねー。

昔の月刊ASCIIは読みどころがいっぱいあって
マーフィーの法則」に火をつけたのは
この雑誌だった。
けど、本文の厚さは案外今も昔も変わらないのかもしれない。
昔の月刊ASCIIはとにかく広告ページでぎっちりとぶ厚くて
その広告を眺めているだけで、いくらでも時間がつぶせた。
各社のPCの広告に始まり、
怪しげなコピーツールとか
「486SX16Mhz→486DX66Mhzの高速アクセラレーター!」とか、
「CGには欠かせない1677万色表示フレームバッファ!」とか、
訳のわかんない、それでいて夢にあふれた増設ボードの広告。
ソフマップの広告ページが10ページくらいあって
新製品の特価とか、中古PCの販売価格、
そして下取り価格の表まで穴があくほど眺めた。
買えやしなかったのだが。

そういう怪しげな広告部分も相当読みでがあった。
聞いた話では、広告が増えて増えて
あまりにも分厚く重くなったので
第三種郵便物の扱い(雑誌)の料金では
郵便局が扱ってくれなくなったとかいう話もあった。

そんな思い出深い雑誌が薄べったくなっていくのは
見ていて切ない。
けどまあ、ぶっちゃけ面白くないしな。
山崎マキコの記事が週刊アスキーに移ってくれないかなー
そしたら月刊ASCIIなんかもう読まないのに、
とも思っている。