ーOOO-夢の日本シリーズ

 昨日コンビニに行ったら、週刊少年チャンピオン週刊モーニングの表紙が、二冊続きの水島新司先生の絵。実にインパクトある棚構成。どどど、どーしましたか?
 んでこれ、「新・野球狂の詩ドカベンスーパースターズ」と題して、2誌で同時に連載をすすめていくようだ。一つの試合の模様を二つの雑誌で同時進行で連載し、それぞれの話の中で対戦する二つのチームの模様を描き出して行くという試み。
 ふだんは水島マンガを読まない私だが、ついつい両方読んでしまった。
 「新・野球狂の詩」に登場する札幌メッツがセ・リーグのチーム。「ドカベン」に登場する東京スーパースターズはパ・リーグのチーム。それぞれのチームがそれぞれの連載作品の中で優勝して、日本シリーズに突入したということらしい。
 これ、いずれは単行本に収録されるだろうけど、そのときに一気に読んでしまうんじゃなくて、やはり今2つの物語を読み比べるのが面白いと思うなぁ。

以下余談。

 かつて伊集院光水島新司センセイにインタビューしたことがあって、その時に水島センセイが言っていた話なんだけど、
「マンガを描いていて、バッターがヒットを打つシーンを描くときに、ヒットのはずなのに、どう見てもホームランに見えるスイングが描けちゃう時がある。そういう時は絵を書き直さないで、『そうかー、ホームラン打っちゃったかー』と思いながら、ストーリーを直して進めてしまう。だから、自分で描いていても、この先この試合がどうなるのかわからないんだ」
というようなことをおっしゃってました。
 描いてる本人もストーリー展開の先が分からないとは! そんな事を知ってから水島マンガを読むと、また一味違いますよね。やっぱコレ、連載で読みくらべるべき。