ーOOO-恋愛映画としての頭文字D

an_dan_go2005-10-14

 イニシャルDを映画化するにあたって、ストーリーやら登場人物やらをざくざくと大胆にカットして2時間におさめちゃっていてすごいなと思った訳なんですが。
 んで、そんな中でもワリと原作のまんま映画化されている部分が主人公「拓海」とその幼なじみ「なつき」の恋愛模様なんですな。


 んで、そーいうワケでこの映画は恋愛映画なんですが(←えー)。
 この物語をそういう目で眺めて見ますと。
(以下ネタばれアリ)
 主人公の拓海と、幼なじみのなつき。クラスで「なつきはヤリマン女だ」と陰口を叩くクラスメートがいたのでケンカになる。そのことを「私のことを守ってくれた」と感謝したなつきが拓海にキスする。そして海(湖?)でデートする。車の運転が上手い拓海に「将来レーサーになるといいよ」と、なつきが言う。
 拓海の親友のイツキが「なつきが男とラブホテルから出てきたのを見た、あれは援交してるに違いない」と言い、それを信じない拓海はイツキとケンカする。
 しかし物語のラスト、ベンツから降りてきた中年男となつきが抱き合っているのを拓海は目撃する。


 まーだから要するに
「幼なじみの女の子と付き合い始めたら、彼女が援交してることがわかっちゃった」
というオハナシで。エラいヘビーですな*1
 「なんだよ、じゃーあのときのキスはオレが初めてじゃないのかよ、っつーかクラスで彼女がヤリマン呼ばわりされてたからアッタマきてぶん殴ってやったけどやっぱお前ヤリマンだったのかよ、チクショーチクショー」とか主人公は思うだろうと思った。
 でも、「運転が上手いからレーサーになるといいと思うよ」という彼女の言葉が忘れられずに、公道レーサーの道をつい選んでしまう主人公。
 あー、つい選んじゃうんだ? 忘れられないんだ? あるいは忘れたくて走るって? まあどっちでもいいや。いやもー、そーいうのってツラいよなー。わかる、なんだかわかるよ拓海ぃ! よし、わかった、今夜は飲もうよ、オッチャンがおごってやるからさ、な? 朝まで飲み明かそうよ!


 「そーいうのってつらいよなー」というヒトコトが言いたいがために、映画のオチまで一気にしゃべってしまうというのはいかがなものか? とか思いつつ、うまい伝え方も無くて結局書いてしまったのだった。

*1:今の少女マンガとかだとコレくらいは全然ヘビーじゃないのだろーか、とか思うと暗澹たる気持ちになる