ーOOO-野蛮人のように

an_dan_go2006-04-06

 こないだの土曜日にオールスター大感謝祭を見ていたら、「フライパン曲げ男」というのが出てきた。
 『さて、彼は一分間に何個フライパンを曲げることが出来るでしょうか?』 という問題が出たのだが、実際に彼がチャレンジする姿はものすごかった。スプーン曲げみたいなかんじで首の部分だけをクニャ〜ンと、なんてなモンじゃない。
 フライパンの部分を太ももとお腹のあいだに挟んで、ギュウウッと丸めるようにして潰していく。みるみるうちにギョーザみたいというかワッフルみたいに丸く二つに折り曲げられたフライパンがどんどん作られて行く。
 けっきょく彼は、一分間で13枚ほどのフライパンを折り曲げてしまったのだった。


 後日会社でその時の話をしたら、後輩君が
「いやぁ、なんか面白そうッスね! やってみたいッスよ!」
とか言いだした。彼はボクシングをやっているので、そういう事についチャレンジしてみたくなるらしい。でもやってみたいからっつったって、曲げ潰すためにフライパンを買ってくるってーのは、いくら何でももったいない。
 そこで周囲を見回した時に目についたのが、古いマンガの束だった。
 で、腕試しにコレを破ってみれば? と言ったら、
「じゃあ、先輩も一緒にやりましょうよ!」
 ってことで、私と後輩の二人がマンガ雑誌破りにチャレンジすることになった。
「うわー、破ったこと無いけど、破れっかなー? すげー、血が騒ぐっすよ!」と、後輩。
 しかし実はワタシは、以前「電話帳を破る方法」というページを読んだことがあったのだった。詳しい手順はそちらを読んでいただきたいのだが、コレさえ知っていればオレにも簡単に電話帳が破れるぜ! ふふふふ。
 後輩よ! 確かにキミはボクシングをやっているかもしれない! しかし今のオイラは、簡単に電話帳を破くテクニックを知っている男なのだ!
 ひそかにオレは心の中で誓う。先輩として、いや、男として!
 一匹の虎として!
 全力で貴様を倒す…ッ!!
 そして二人は一斉にマンガを破りはじめた。


 結果は写真をご覧いただきたい。
 二つの雑誌のうち、左側のバッスリと真っ二つに切れているジャンプが、もちろん後輩の手による物だ。
 みみっちい破れ方で、切れたんだか切れてないんだかサッパリわかんないヤツがワタシの仕業だ。テクニックをちょっと知ってるからって、簡単に雑誌をまっぷたつに出来るもんじゃありませんなぁ。わっはっはぁ。
 え、勝負? 何のこと?
 「腕力がなかった訳じゃないんだ。ただ、このマガジンの表紙の上戸彩を、写真とはいえ傷つけるようなマネはオレには出来なかったんだよ…」と、後輩には言い訳しておいた。


 しかし上手に雑誌が破れなかったのはショックだった。
 反省点は多い。雑誌を一度に破ろうとせず、少しずつ破りやすい厚さにつかみ取って、ちょっとづつ切れ目をつけて行くのが良さそうだ。グラビアのページは破りにくい紙質なので、後回しにしたほうが良さそうだ。
 そう思うと、次の一冊が破りたくなる。今度こそ上手に破りたい。もっと早く破りたい。リベンジのために、練習あるのみ!
 そう思って、今日は手初めに週刊モーニングを破ってみた。ジャンプに比べれば薄い薄い。雑誌破り初心者の練習用には実に手頃で、時間はかかったがバリッと最後までまっぷたつに破くことに成功した。
 っつーか、雑誌を破るのはスカッとする。けっこう面白い。もっとどんどん破りたい!
 しかし最近ワタシはジャンプやマガジンをほとんど買わなくなったので、破りがいのある古雑誌が家には無いのだった。
 あ、ゴミ箱をあさればいいのかな?
 駅のホームのゴミ箱に手を突っ込んでマンガを拾い上げ、渾身の力で真っ二つに破っては、またゴミ箱に手を突っ込んで…。
 思う存分マンガ破りの練習にチャレンジ出来そうだけど、怪しすぎて絶対通報されますね…。