ーＯＯＯ-今日はいい天気

「うっわー、外はスゲーいい天気っスねぇ」
「こんな日は仕事するのがバカらしいよなー」
「今日が休みだったらいいんですけどねー」
「んー、そうは言うけどさー、んじゃー、休みの日がすごく良い天気だったら、何する？」
「…えっとー」
「休みの日が天気良いからって、何かすることあるかっつーと、特に無いよなー？」
「…あー、リアルな休日だと、昼過ぎまで寝てますねぇ。絶対！」
「チョーわかる！」
「いま、なぁんかすごーく気温とかがイイ感じじゃーないですか？」
「はいはいはい。二度寝どころか、三度でも四度でも寝ちゃうぞー、みたいな」
「んで、昼過ぎに目が覚めて『せっかくの休みが、もう半分終わっちゃってるよ！』ってコトに気が付いて、すっげーブルー入るっスよ。そいでスッゲーいい天気だと『うわーっ、こんないい天気なのに、何をやってたんだオレはーっ！』とか思って、なーんかさらにブルーになるんスよねー…」
「あー、その気持ち、わかりすぎる！ で、外がスゲー晴れてるからって、じゃ、遊びに行くか！って気持ちになるかっていうと、案外そうでも無くてさー。晴れた日はオレの場合、とりあえず溜めまくった洗濯物を洗わなきゃー、とか思って」
「はいはいはい」
「で、まず洗濯機を回さなきゃ…と思うんだけど、その洗濯機がスゲー遠く感じるワケよ。もう大仕事な。さんざん悩んで、ようやく起きてエイッて電源入れて、洗剤入れてフタを閉めると、それで体力を使い果たしたりなんかしてな」
「もう一回フトンに戻って、寝たりしますよね」
「そうそうそう！ 何時間寝てるんだオレは…って感じだけどな！ んで、洗濯が終わるとピーッピーッと鳴るんだけど、もう一回洗濯機のトコまで歩いて行くのが面倒でなー。けっきょく洗濯物は、夕方干したりしてー」
「わかりますわかります。でも、オレはそういう生活から脱却しなきゃ、と思ってて」
「おっ？ というと？」
「洗濯物は、あらかじめ洗濯しておくんですよ」
「やるなぁ！ そういうことは計画的にすませておくんだ？」
「まかせてくださいよ！ オレの場合は、休みの前日に、会社から帰ったらまず洗濯機を回しちゃうんですよ」
「ふんふん」
「んで終わったら、その夜のうちに干しとくんですよ」
「…はいー？」
「いや、めんどくさいじゃないですか。いいんスよ夜干したって。次の日の昼とか夕方とかにテキトーにとりこめば乾いてますよ」
「あー。そんなモンかー？」
「でも、洗濯したヤツを干すのを忘れて、そのまま寝たりするとマズいんですよ。次の日になると洗濯物が匂ってきたりなんかして」
「洗濯やり直しで、二度手間じゃん！」
「そーなっちゃうとソレも面倒くさいから、匂いをかいで『んー、ま、このくらいならアリかな… 』とかいって、そのまんま干したりして」
「くだらなすぎ！」
「夕方に『やっぱダメだったかー…』とか言ってまた洗濯するハメになったりして。んで、その夜また干すのを忘れたりなんかして」