ーOOO-日暮里駅にて

an_dan_go2007-07-28


 日暮里駅構内にて催されている、ウワサの現代芸術展を鑑賞中。
 コレ、全部ビニールテープによるレタリングなのですな。
 JRのロゴ、印刷物ですか?と思わせるようなキッチリ感です。が、ガムテープ製なのです。


参考)君は修悦体を知っているか(SLN:blog*)
◆新宿ガムテープ道案内のこと
 


 新宿駅でウワサになっていたガムテープによる美しいマーキングの数々は、警備員のおじさんが作っていた! そして現在は日暮里駅に移動して、創作活動に打ち込んでいる! ということなのです。


 
 改札の「改」の右半分が斬新。


 
 ロゴマークやアイコン的なものとフォントの界面的作品。
 「イ」が「イ」に見えるのは、縦三本の平行線が等間隔ではないから。
 この幅のバランスにはこだわりがあるらしく、他の「トイレ」もみなこのバランスだった。


 
 ポケモンスタンプラリーの「ー」と方向指示の矢印の「→」が、リズミカルに組み合わされた、遊び心にあふれる作品。


 
 今回の展示会の目玉であり、最も大きく展示されている。
 これらの作品は全て、現物合わせで作られ、単なる美術品ではなく公共の役に立ち、常にアップデートされ、やがて消えて無くなる運命にある。
 実に美しいと言えよう。

その創作現場 − 街角のアートパフォーマンス


 作者による突発的な作品の制作過程に立ち会えるのも、この展覧会の醍醐味。
 ってか、チョーびっくりしたんですけど!
 いきなりはじまったから、最初わかんなかったッスよ!
 
 縦の平行線をキメて、横と斜めに線を入れて、この段階で完成型のバランスがきまっていることに注目。
 角の外側を丸めたら、ソレを内側に持ってきて貼り込んでいる。
 極力ゴミを出さないように作業している印象。
 
 作業中のゴミは、左手の中に握り込んでおられる。
 チラかさないというコトと、創作の集中力を切らしたくないという理由か?
 
 「プ」の横の丸は、□の左側を切ったときのテープを貼り込んで作られている。
 このくらい形が立ち上がってくると、足を止める人も増える。
 外人さんが、"Wow! He is artist!"かなんかつぶやきながら通り過ぎていったんだけど、引き返してきて写真を撮ってました。
 
 作業の手際良さと速さが印象的でした。
 これは人通りの多い駅構内で通行の妨げにならないように、必要に迫られて編み出された作品であることがうかがえます。(写真にヒトが写っていないのは、シャッターチャンスをねらったからで、実際の人通りは隅田川花火大会のせいもあってか、かなり多かったです)
 最後に行き先表示の「↑」を加え、完成!