ーOOO-日本一小さなオーケストラ
昨夜は船橋市民文化ホールで、ニューフィルハーモニー千葉の演奏を聴いてきた。
このニューフィル千葉は、団員数15人の日本一小さなプロオーケストラ。昨年、団は財政難になり、解散の危機に追い込まれた。。
今回のコンサートは、そんなニューフィル千葉を応援しようとする各地のオーケストラプレイヤーが集まり、行なわれたのだった。
今回ワタシはそーいう堅いコトはあんまりしらなくて、ただ先週飲み会に行ったときに、音楽関係のヒトに「ニューフィル千葉をよろしくお願いします」とチラシをもらっちゃって、もらっちゃったからには、じゃあお願いされちゃおっかな…くらいの軽い気分で、会社帰りに船橋に向かっただけだったのだ。
そのときもらったチラシの裏には、なんだかさびしげな団員全員集合写真が載っていた。うーん、だって、15人だものなぁ。さびしいよなぁ。…ああ、じゃあ応援してやるよオレが! オレが行かずに誰が行くっ! そんなキモチでいっぱいだったのでした。
だから、船橋市民文化ホールに入場開始時間前に到着したとき、すごい行列が出来ていることに、失礼ながら正直びっくりしました。
定員1000人ほどのホールの座席はびっしり埋まり、急遽、舞台の左右と後ろのほうにイスを設置して、ソコにもお客さんを座らせてました。こういう配置はフツーの演奏会ではあり得ないが、お客さんとの一体感がすごく出て、「みんなのオーケストラ」って感じ、親しみやすい感じがしました。ってか、特等席だよね?
それでも足りずに立ち見のお客さんが出て、それでもまだまだ足らずに、やむなく入場をお断わりいただいたお客様もいたのだとか。
この大盛況ぶりは主催者の方々も全く予想外だったらしく、大変恐縮しておられました。
この日のプログラム2曲目では「歌劇『ウィリアム・テル』より スイス軍の行進」を、30人編成のオーケストラで演奏したものとフルオーケストラによる演奏を聞き比べました。
なんでも、ニューフィル千葉が千葉県内の小中学校を演奏して回るときは、県の予算の都合で30人編成で演奏する事になるのだとか。この編成だと確かに音に迫力が欠けますね。
休憩挟んでの第2部はベートーベンの交響曲第7番。
タイトルを聞いても「なんの事やら?」のワタシですが、聞けば「ああ、のだめで流れてた曲!」
ドラマではダイジェストでしか聞いてなかったので、全編通して聞けて良かったです。
日本一小さなオーケストラのピンチを助けようと、全国から集まった多くの演奏者。
熱い演奏。お客様に感謝の気持ちを伝えようとしているのか。
終演後、お客様の熱い拍手。
演奏者の方の熱い涙。
日本一小さなオーケストラの、熱い演奏を聴かせてもらいました。