ーOOO-マネジメント論
組織が大きくなればなるほど、トップはだんだん組織の物事に関われなくなってくるものだ。
それはこう言いかえることも出来る。
1人で商売をしているうちは、100%、一日に24時間自分で自分のことを考えることが出来る。
100人働いている会社で、トップが全ての社員のことをまんべんなくフルに考えれば、1%、一日に14分ちょっとしか考えることが出来なくなる。
人数が大きくなれば、社員1人について考える時間は短くなる。関わる密度は薄まっていく。
同じ事を繰り返すようだが、組織が大きくなれば、抱える案件の規模も大きくなる。付随する案件の件数もふくれあがる。
トップが全ての案件について考えようとしても、考えるための絶対的時間が足りなくなる瞬間がやってくる。
それでも全ての案件に自分で関わりたいと考えるなら、規模を小さくして、自分の手の届く範囲の規模で仕事を続けていけばよい。
わかりやすくラーメン屋さんの事例でたとえるなら、頑固オヤジがラーメン屋の支店を出すか否か、みたいな話だな。
支店を出せば、だれかにその店の仕事を任せなければならなくなる。
味やのれんに傷を付けることを恐れるならば、支店を出さずに行けばよい。
支店を出すならば、その支店の味が落ちていないかどうかをチェックすることが自分の仕事になる。今までのように店の厨房にずっと立っているわけにはいかなくなる。
どちらが良い悪いという話はしていない。
大きな案件を動かすならば、自分1人が全ての物事にタッチするわけにはいかなくなる。
ある部分は思い切って誰かに任せる必要が出てくるだろう。自分自身が直接タッチしなければならない案件、他人に任せる案件の切り分けが必要となる。任せられる人材の登用も必要となろう。今は任せられなくても、長い目で見て育てていくという考え方も必要だ。
まー、マネジメント論の本はいろいろあるので(っつーか、上記の話はホントにマネジメント論なんですか?違う気もするんですが)あれこれ読んでいただきたいんですが。
でも、大きな案件の全ての物事を全部1人で動かす、みたいなのは無理だから。
「人に任せるより自分でやった方が早いし上手くいく」みたいな時もあるけど、ソレは案件の規模が小さい場合に限った話で、一線を越えると他人の力を借りなければならなくなる瞬間が来ると思うんだ。
いや、スゲー大車輪で頑張ったのはわかるんだけど。
とにかく乙!