ーOOO-かぐや、UFO、スペースデブリ

 『かぐや』みたいな惑星探査衛星を、月だけじゃなくて他の惑星に送ったとする。
 知的生命体を発見したら、大発見だ。
 ところでコレをアチラの住人から見れば、かぐやは「UFO」になるわけだな。
 UFOは存在するかしないか、どころのハナシじゃなくて、自分たちがUFOを送り込んじゃう可能性だってあるのだ。


 地球の衛星軌道上を周回している人工物を、宇宙のゴミ…スペースデブリ、と呼ぶ。
 デブリは秒速3〜7kmと非常に高速に飛んでいるため、衛星やロケットに衝突すると問題がある。そこで日夜地上から観測を行なっている。大きさが1cm以下の小さなデブリは、地上からは直接観測することができないため、軌道上で直接観測する必要がある、ということだ。*1
 ココでワタシが言いたいのは、「地球の衛星軌道上で、秒速3〜7km・大きさ1cm程度のモノは、地上で観測することが可能だ」ってことだ。
 UFOがもし存在するならば、衛星軌道上をモタモタと漂ってはいられない、と言うことになる。


 地球に小惑星が激突したら困るので、天文台では地球に接近する小惑星を観測し、その衝突確率を計算している。*2
 小さい惑星ほど捕捉・観測しにくいわけだが、2007年10月23日に発見された「2007 UO6」という小惑星は、直径が12mで、2010年10月に地球に接近する可能性があると言うことだ。*3
 UFOの直径が12m程度なら、地球に来る3年前に発見されてしまうことになる。


 地球外からやってくるUFOが存在するなら、それは思ってもみないようなワープ的な方法で移動する物体か、観測が困難なほど小さな物体になるだろう。
 逆に、今までみんなが想像してきたような「アレはUFOなのかなぁ?」みたいな物体は、全部UFOじゃないんじゃないか、と思う。