ーOOO-ドレッドミル入門
マラソンはおろかジョギングさえろくにやったことのない自分だったが、スイカ食べ放題に釣られて、なんとなくエントリーしてしまった第25回富里スイカロードレース。
それもいきなりの10キロコース。
自転車通勤をしたりしなかったりしてるから、まあ体力的には問題あるかもしんないけど問題ないんじゃない? という気分でいたら、
「自転車で鍛える筋肉とマラソンに必要な筋肉は違いますよ…」
というコメントをいただいたです。
ほんでもって会社のヒトにマラソンの話をしたら
「いやあ無茶でしょう、身体をこわしますよ」
と脅かされる。
「脅かしたんじゃないよ、心配したんだってば」
「そうですよ先輩、マラソンは危険ですよ」
と、後輩が言う。この後輩はボクサーなのだが、ボクシングよりもマラソンのほうが危険だと?
「ええ、危険です」
ヤケにキッパリと言い切るので、急に不安になる。
会社の帰りに本屋に行って「初心者のマラソン入門」みたいな本を読んだら、いろいろ難しいことが書いてあったので途方に暮れる。要するに、キチンとトレーニングを積んでないとマラソンは危険だ、みたいな話だな。
あーあ。
「スイカが食べたくってマラソン大会にエントリーしちゃいました!」
みたいな軽いノリで参加したことを、後悔しはじめる。
んで、とりあえずスポーツクラブに行って、ドレッドミルで走ってみることにしました。
ドレッドミルっつーのはランニングマシーンっつーか、ベルトコンベヤみたいなヤツの上を延々と走る、アレですな。
結構ながいことスポーツクラブに通っていたけれど、ドレッドミルを使うのは初めてです。っつーのは、腰が悪くてヘルニアを患っているので、「ドレッドミルやランニングは腰に負担がかかるので、自転車漕ぎ運動のほうがよいでしょう」って言われてたからなのですね。
マラソン大会の10キロコースは制限時間80分。逆算すると、時速8キロのペースで走れればギリギリ時間内にゴールできる。
ということで、ドレッドミルを時速8キロに設定して走ることにしました。
スタート時は身体が温まってないから、ますは時速4キロから。
お。
お、お!
けっこう、早くない?
時速4キロ? コレが?
早足と同じぐらいのスピードらしいんだけど、早くもワタシは遅れ気味で、小走りになっちゃってます。
とりあえず5分たったところで時速を6キロに上げてみます。
うわー!
ナメてた!
時速6キロを、オレはナメてた!
足はけっこうなスピードになってきています。
10分くらいたったところで走行距離を見てみたら、まだ1キロ走った程度だったので絶望的なキモチになりました。10キロマラソンは大変そうだ…。
ちょっとペースダウンして、水を飲んでキモチやカラダを落ち着かせます。
ほんでもって、いよいよ時速8キロに。
……!
……。
…………。(←無口になって、とにかく必死になっている様子)
実際問題、結構早かったんですよコレが。
で、アタマが真っ白になって、集中して走れました。コレがいわゆるランナーズハイってヤツかなーと思ったんだけど、結構苦しかったのでやっぱし違うんじゃないかな。
んで、30分ばかし走りましたよワタシは。
最後にクールダウンで時速4キロに落として3分走るんだけど、このときの時速4キロは最初ほどの早さは感じなくて、もはやスタスタ歩けるようになってました。
ドレッドミルが止まったら、急にバックしてるような感覚になって、景色が後ろに流れていくような感覚があった。
でも、この錯覚はおかしいよね? だって、ドレッドミルの上では走りながら立ち止まっているというか、景色は流れないんだから。 おかしいなーと思ったんだけど、すごい不思議な感覚でした。
それから足が無意識に、力を入れなくてもスタスタ歩き出すのな。自分の足が自分のモノでないような、この感覚も不思議だったなー。
そのあとサウナで汗を流してさっぱりしました。結構楽しかった。
1日おきにコレを繰り返して、時速8〜10キロで走るペースをカラダに覚え込ませれば何とかなるんじゃないかなーという気がしてきました。
不安材料は、筋肉痛が2日くらい後にドーンと来ることでしょうか。明後日あんまり身体がツラかったら挫折するかもしれませんです。