ーOOO-ザ・マジックアワー

 三谷幸喜監督の最新作、ザ・マジックアワーを見てきたですよ。
 公開前後には映画の宣伝のために、三谷監督が怒濤のようにテレビや雑誌に出演してましたよね。アレで何だかゲップが出ちゃって、もうすでに映画を見たような気になっちゃったワタクシでしたが。
 しかしね、良かったッスよ。
 映画の宣伝で三谷監督が手品を披露してたので、手品に関する映画かなと思ってたらぜーんぜん違ったですな。手品はちっとも絡まない。っつーか無関係。


 「もう、あのシーンが良かったよなぁ!」「あそこねー! 良かったよねー!」
みたいな話がしたくてたまらないんだけど、ソレが出来ないのが1人で映画を見るツラさ。
 言いたくて仕方がないので、ネタバレじゃない程度にちょっとだけ語るなら。


 街で起こることの全てを映画の撮影だと勘違いしたまま、伝説のヒットマンを演じ続ける三流役者、村田大樹(佐藤浩市)。
 ワタシはこの映画を見ていたら「ああ、彼はこんなに一生懸命演じているのに、カメラは回っていないし、フィルムに残っていないんだなぁ」という部分にホロッと来てしまって、なんだか泣けてしまいました。ちょっち最近涙もろいです。
 でもこの映画はコメディだから、泣いてるのにドーンと笑わされちゃうんですよね。


 劇場内のお客さんたちと一緒に「ドーン」と笑うのは気持ちいいですね。良いお客さんに恵まれて、劇場で映画を見て良かったなーと思えました。
 出来ればもう1回、劇場で見ておきたいなぁ。