ーOOO-ThinkPadブロガーミーティングに行ってきた

 
 最近イベントづいているワタクシですが、ThinkPadブロガーミーティングというのに行ってきたですよ。
 個人的に一番興味があったのは、国内未発表の新機種についてと、Atom搭載のideapad(コンセプトマシンなので仮称)が、正式に発表になるんじゃないかな…と思ってたんですが、それはなかったです。ちょっと残念。


ThinkPad ブロガーミーティング〜開発者が語る匠のノートブック」
をテーマに、Lenovoの大和研究所から数名の開発担当者の方から直接お話をうかがうことができました。
 今回はまず、レノボジャパン株式会社執行役員マーケティング&広報担当の原田洋次さんと、ノートブック開発研究所第一開発担当開発技監の福島晃さんにうかがったお話を書かせていただきます。
 
   ↑左が原田洋次さん、右が福島晃さん

レノボジャパンってどんな会社?

 Lenovoと言う会社はそもそも、1984年に中国科学院の11人の科学者が操業した会社です。1990年に中国国内で独自PCの発売を開始し、1997年から10年連続で中国PC市場シェアNo1を獲得し続けています。
 そのLenovoグループが、IBMのPC事業部を2005年に12億5000万ドルで買収しました。現在では世界シェア4位のPCメーカーです。


 なんて書くと、「Lenovoは中国メーカーなのかなぁ?」と思いますよね?
 でもLenovoの本社は、アメリカのノースカロライナ州にあるのです。
 というか、Lenovoの方に言わせると「Lenovoには本社が無い」のだそうです。
 製造拠点は世界5カ国8カ所に分散しています。
 広告に関してはインドにマーケティングセンターがあり、その広告を日本向け、中国向け…と展開していくのだそうです。
 人件費が安い国に製造を移転するだけのアウトソーシングとは異なります。本社機能さえも適材適所で世界中に分配配置されています。これを「ワールド・ソーシング」と呼ぶのだそうです。


 開発拠点は米国、中国、日本。
 米国は製品のデザイン決定や、製品のマーケティングについて研究しています。
 中国ではデスクトップPCとコンシューマー向けの製品の開発を担当します。
 そして日本では、神奈川県の大和事業所が「ThinkPad」の開発拠点となっているのです。


 IBMThinkPadを作っていた大和事業所のチームは、今でもそっくりそのまま、Lenovoで働いているのだそうです。

Q) IBMからLenovoになったときに、引っ越ししたんですか?

「いえ、今でもIBMの大和事業所の、同じビルの中にいます」

Q) IBMさんと今でも一緒ということは、セキュリティ面はどうなっているのですか?

「企業秘密がありますから、フロアごとにカードキーがあって、これ以上は入れないとか切り分けてあります」

Q) 机の移動はありましたか?

「まったくありませんねぇ、同じ机で仕事をしてます」

Q) フロアの集約などはありましたか?

「むしろ我々のほうがどんどんフロアを広げていますね」

Q) レノボになって変わったことはありましたか?

「開発体制に関して言えば、全く変わってませんね」
「それから、今まではIBMのPC事業部だったのが、LenovoというPCの専業メーカーになったわけで、我々の仕事が会社の売り上げに直結して、そのことがそのまま自分お給料に直結すると言うことで、非常にやり甲斐を感じています」

次回予告

 今回は「IBMからLenovoに変わっても、ThinkPadチームは何一つ変わらぬココロでノートPCを作っているのだ」と言うお話をしましたが、次回はThinkPadの設計上の工夫などを通して「ThinkPadらしさとは何か?」のお話をしたいと思います。(→こちら)