ーOOO-魔法陣グダグダ

 今日も今日とて仕事中にたわいもない無駄話をしていたワレワレだ。
 今日の議題は「落書きについて」。
 いや、なぜって、なんとなくチョークが目にとまったんだ。


「このチョークでどんな落書きする?」
「アレですかね、やっぱヒトの形を書いて、殺人現場みたいなヤツとかですかね」
「あーそうね、誰かをビックリさせるようなのが面白いね」
「あっ、魔法陣を書いてみるっていうのはどーですか?」
「唐突に道路に魔法陣が書いてあるのか。不気味でいいねぇ」
「どうせ書くなら、ホントに魔物が召還できちゃうんじゃねぇの的なヤツをミッチリ書くと良いですよね」
「うっかり召還すると、一撃でHPを9999削っちゃうような魔物な」
「ドーンとでっかい魔法陣が必要なんじゃないですか」
「うーん、渋谷の交差点のど真ん中に魔法陣を書いてみるとか?」
「小学校の校庭いっぱいに魔法陣を書くっていうのはどうですか?」
「いま冬休みだから、新学期の始業式の日の朝にドーンと魔法陣が書いてあると大騒ぎだよな」
「おお、なんかその学校の伝説に残っちゃいそうで面白いですね」
「うーん、どうすれば校庭に魔法陣がかけるかな」
「チョークじゃダメですよね、体育の時とかに使う、粉で白線を引くアレで」
「カーッと丸とか三角とかを書いていくワケか」
「どうすればきれいな魔法陣が書けますかね」
「やっぱ、屋上から指示を出すヤツがいるよなぁ?」
「真夜中に書き始めて、明け方には終わっちゃってるような、スピードが要求されますよね」
「本番前に一回くらいテストがいるんじゃないか?」
「月曜日には学校が始まっちゃうと思うから、いそいで準備しないと、ですね」
「…いや、ちょっとまって! この話の着地点が見えないんだけど! ひょっとしてこのまま話を進めていって、ホントに実行しちゃうわけ?」