ーOOO-タミフルとかインフルエンザ予防接種とか

 タミフルがすぐに効かないからと言って「耐性菌にかかった?」とか驚かないようにしましょう。
 インフルエンザにかかってから48時間以内に服用しないと、タミフルはあまり効き目がありません。なんでかっていうと、タミフルはウイルスが新たに拡散するのを阻害する薬で、既に増殖したウイルスを殺す効果がないからなのでした。
 だから、効果も「劇的!」「特効薬!」的なモノではなくて、平均治癒期間を4.9日から3.6日に29.1時間短縮する、という程度のモノなのでした。


 インフルエンザのワクチン接種は、健康な成人でも感染防御レベルの免疫を得られるのは70%弱なのだそうです。
 そして免疫を得られなかった場合、発症しても重症化しないレベルの免疫を獲得している割合は80%程度あります。
 インフルエンザワクチンは、インフルエンザにかからないようにするためというよりは、その重症化を防止するための予防法なのです。
 そしてその効果は免疫力に比例します。
 青年者には効果が高いのですが、若齢者・高齢者は免疫力が低いので効果も低くなります。また過労、ストレス、睡眠不足や不摂生な生活をすれば身体の免疫力そのものが低下するので、ワクチンを接種したから大丈夫と過信してはいけません。