ーOOO-世界記録を追いかけろ!…マラソンフェスタ2009

 ブログのアクセスにも季節感的なモノがあるんだなー、と思いますねぇ。
 というのは、今年に入ってから、「ランニング 基本」とか「マラソン 走り方」とかいったキーワードで検索をかけてうちのブログに来てくださる方がチラホラおられたんですね。
 以前ワタシが書いた「駒沢オリンピック公園でマラソンの走り方の講座を受けてきた」という日記が読まれているんですね。東京マラソンが迫ってきたので、あわててマラソンの走り方を検索してみる… そんな感じの検索するヒトのドタバタした姿が思い浮かびます。
 で、その「走り方」に関する検索は1月から2月にかけてがピークで、3月に入ってからはバタッと止みました。さすがに大会直前になってからジタバタと走り方を検索するヒトはいないのかな? 覚悟が決まったのかな?
 さてさて、今日は東京マラソンだったですね。
 ワタシの書いたあの記事が、読んでくれた何人かの方々のお役に立てたのならうれしいなー、などと思いましたです。

世界記録を追いかけろ!

 せっかくなので、あのとき書きかけのマラソンフェスタの話をもうちょっと。
 午前の部は初心者向けマラソン講座を受け、んまいお昼ご飯を食べ東京オリンピック招致を祈願するために作られたという謎のTOKYO体操で身体をほぐしたりしながら、なごやかに午後の部へと進行です。
 
 イベントではいろいろあったんですが、中でも印象深かったのが「世界記録に挑戦しよう!」というコーナーです。
 これは、マラソンの世界記録"2時間3分59秒"と同じペースの"時速約20km"で走ってみよう!というものです。
 400mトラック2周を時速20kmで走る。
 ちょっとの間なら、オイラでもついて行けるんじゃないか。
 そんな淡い期待はスタートと同時に打ち砕かれます。
 ぐんぐんと先頭のランナーは遠ざかっていく。
 出遅れたとか、そんな生やさしいレベルじゃない。
 ついて行く、並んで走るなんて不可能。
 走っても走ってもどんどん引き離されていく…。
 んで、オイラが息も絶え絶えでトラック一周走る頃には、世界記録ペースの先頭ランナーは一周と四分の三のトコまで走ってきていた。え、もうオレの後ろにいるっ!?
 ということで、身をもって世界記録のペースのすごさを知ったのでした。


 んで、ついでに言うなら、ワタシはこのとき時速12kmくらい、フルマラソンなら4時間切りのペースで走った事になるんですな。
 マラソン4時間切りのペースだと、ワタシは400mの距離しか走ることができない! 息も絶え絶え、頭がクラクラしました。
 スポーツクラブのランニングマシーンでなら、遊びで時速15キロくらいで走ったことだってあるんですよ。まあ、1分くらいだけどネ。でもそういうのと違って、ホントに走るときは風の抵抗がものすごかったです。
 「ランニングマシンと実際に走るのでは全然違うんだろうなぁ」とは思っていたんだけど、ちっともわかってなかったんだなぁと思い知らされました。
 市民ランナーは「サブフォー」といってフルマラソン4時間切りを目標にする人が多いです。ワタシはその「サブフォー」の壁の厚さと、サブフォーを達成する市民ランナーのみなさんのすごさを思い知ったのでした。
 いやー、東国春知事(今回の東京マラソンに出場して4時間切り達成)とか鈴木宗男(今回出てないと思うけど前回4時間切り達成)とかはスゴいんだよマジで!

芝生を走る心地よさ

 最後に、みんなでペースランをしました。
 これは3時間台で走るヒト、4時間台で走るヒト、5時間台で走るヒト、6時間台で走るヒトと4つのグループに分かれて、それぞれが自分たちのペースを守って集団で走るというモノです。
 ゲストの宮本和知さんがこんなことを言いました。
「参加者のみなさんがグループ分けされると、なんかグラデーションというか、違いが出てきますね。3時間台の皆さんはスリムでアスリートっていう感じがしますもんねぇ」
 何も言われていないのに、グサッと傷つく6時間台組のワタクシ。ううう、いいの、いいのさ…。
 んで、3,4,5時間台で走る人たちはトラックを走ったのですが、ソレより遅いワレワレ6時間台組はトラックの内側、芝生の部分を走ることになりました。
 芝生の部分を走るのは、なんだか悪いことをしているような気持ちになりました。
 だってホラ、どこの公園だって「芝生は走らないこと」とか「芝生は立ち入り禁止」とかそんな立て看板ばっかりでしょ? うわー、今オレ、芝生に立ち入ってる! 芝生の上で走ってる! なんか、悪いことをしているような気が…。
 でもちょっと待てよ。ここは運動公園だし。サッカーも出来る競技場だし。
 芝を踏みしめて、いいんですよね…?
 
 ポカポカとした秋晴れの空の下。
 芝の上を走るのは、とても気持ちが良かった。
 踏みしめて、足の裏が心地よかった。
 緑の芝の上を走るのは、目に心地よかった。
 サッカー競技場として使えるような、平らにキチンと整備された芝生だったから、よけいに気持ちよかったんだろう。
 ゆっくりとしたペースで走り、疲れすぎたり息苦しくなることもなく、いつまでもどこまでも走り続けられそうな感じで、私たちは最後まで走り続けたのだった。


 無理しすぎなければ、運動は楽しいモノです。
 今日の東京マラソンには参加できなかったけど、今年もスイカマラソンにはエントリーしたので、今からその日が楽しみなワタクシなのでした。