ーOOO-最新ウインドウズケータイ、T-01Aに触ってきた!


 今週火曜日に発表になったばかりの、NTTドコモ×東芝のウインドウズケータイ「T-01A」のブロガー向け内覧会が開かれたので、さっそく見に行ってきたですよ。
 ちなみに今回触ったのは開発中のマシンなので、細部については変更が行われる可能性があります。


 先に結論から言ってしまうと、全体的にきびきび速いし、持ってみると軽くて薄いし、ウェブブラウズ端末としては最強ではないか、と。
 ただブロガー的には、やっぱりもっといいキーボードがあると良いかなぁ。そんな感想を持ちました。
 
 うまい大きさの比較物がなかったので、ワタシのem-one、そしてありがちな電卓とサイズを比較してみました。
 T-01Aは4.1インチ480×800ドットということで、em-oneよりは微妙に画面サイズが小さいけれど、ほぼ同等のサイズです。
 iPhoneは3.5インチ320×480ドット、TouchDiamondが2.8インチ480×640ドットということで、それらよりは画面サイズがひとまわり大きいです。 
 
 em-oneと画面サイズは同等なのに、厚みは約半分。なんと9.9ミリだそうです。本体重量は約129グラム。
 iPhoneが厚さ12.3mm、重量133g。
 X-01Aは、iPhoneより画面が広くて、本体が薄くて軽いのです。
 十分に薄い本体なのに、本体の周囲の部分にかけて薄くなるようなデザインなので、持ってみるとかなり薄く感じます。
 
 上の写真だけは画面がはめ込み写真になっている展示用モックアップです。
 本体カラーはブラックとシルバーの2色が用意されます。
 さらに上の写真のモデルは、別売りのプラスチックカバーがとりつけてある状態です。

PocketIE6が感動的だった件について

 とにかくびっくりしたのが本体の高速さ。いままでワタシが触ってきたWindowsMobile機の中で、文句なく最速。
 これはQUALCOMMの携帯端末向けチップセットSnapdragonを搭載しているから。
 どんなアプリを立ち上げても、スススっと動く。
 速さに感動する反面、「そうそう、コレがフツーなんだよなぁ…。やっとフツーのマシンが出てきたかぁ…」という気持ちにもなったりして。
 
 あと、びっくりしたのがPocketIE6ね。
 WindowsMobile機に搭載されているIEは機能を制限してあって、「ポケットインターネットエクスプローラー」と呼ばれるソフトがついてます。
 コレ、貧弱なCPU、メモリで動かすために機能を削ったのはわかるけれど、それにしても画面表示の再現性が悪いし、動作は重い。
 だからWindowsMobile機では、OperaNetFrontというブラウザを使うのが普通だったのですが。
 しかし、今回のPocketIE6はひと味違うね。
 とにかくサクサク動く。表示も崩れない。
 それから、フラッシュに対応している! だから、上のようなドコモのサイトでも崩れずにキチンと表示することが出来る。
 あと、指ではじくように操作してスクロールさせる「フリック」にも対応していました。コレが出来ると、ページ閲覧が楽ですよね。(追記:iPhoneのような文字のフリック入力には対応してません)
 
 余談だけど、デイリーポータルZべつやくれいさんのページがキチンと表示できてました。
 コレ、em-oneのNetFront3.5だと一部の画像が読み切れなくて、ネタが全部読めない尻切れトンボになってしまうんです。
 でも、T-01A+PocketIE6だとそんなことはなさそうです。おお、すばらしい!


 話は前後しますけれど、上の写真は画面を直接撮影したものです。
 明るく高品位な表示で、あたかも印刷物であるかのような印象を受けるほどです。

日本語入力も、がんばっているのは認めよう!

 キーボードのないタッチパネルのマシンで日本語を入力するのはけっこうしんどいです。
 今回のX-01Aでもさまざまな試行錯誤が行われているようです。
 
 普通のケータイのテンキー入力みたいなモード。
 たとえば、「こ」を入力するときは、ケータイなら「2」を5回連打するわけです。
 このX-01Aでは、「か」を(というか、「2」を)押すと、上の部分に「かきくけこ」と表示されます。このため、「こ」を入力するには「か」→「こ」を入力すればいいわけです。ローマ字の子音と母音で入力する感じというか。
 言葉で説明するとメンドくさいですが、触ってみると簡単です。


 言葉を入れてやると、予測変換文字列が出てくるので、そこから選んでタッチしてやればいいわけです。
 ボタンも大きいので、慣れるとこのモードが一番速く入力できそうです。
 
 いわゆる普通のキーボードモードも搭載されています。
 タテ画面だとボタンの横幅が狭くなり、けっこう押しづらいです。
 指じゃなくて、ペン先で入力してやったほうが良いのかも。
 もっともこれは試作機なので、製品版では感触が大きく変わると思われます。また、自分で使う場合には設定画面から自分好みの入力感度に設定してやることも可能だと思われます。
 
 アルファベット以外を入力するときは、こちらの画面に切り替えてやる必要があります。
 パスワードを打ち込むときなどに、アレコレ切り替えるのが面倒そうでした。
 
 横画面のキーボード。
 これくらいキーが広いと、タッチパネルでも文字を入力しやすいのではないかと思ったんですが、けっこう難しかったです。
 キーボードと違ってタッチパネルの表面はつるつるなので、手探りでキチンとした場所に毎回指を置くことに神経を集中する必要があります。
 まあ、慣れの問題ではあるのですが。


 
 文字入力に関しては、T-01ABluetoothやUSB機器が使えるので、別売りでキーボードを買ってくるのも手ではないでしょうか。
 IMEMS-IMEATOKが選べます。キチンとしたキーボードがあれば、ブロガーの心強い味方になるのではないでしょうか。
 写真はBluetooth接続のキーボード。大きさはハガキ大。これくらいの大きさ重さなら、毎日持って歩いても良いかも? と思わせますね。

終わりに

 
 すっきりしたデザインを実現するために、背面のフタを開けて電池パックを取り外さないと、microSDカードのスロットの取り出しが出来ません。
 あと、icカードが使えないだとか、ワンセグがみれないだとか、いろいろと制約は多いマシンです。
 逆に言うと、思い切った割り切りがあったからこそ、今回のT-01Aのような尖った端末が発売されることになったのです。
 
 マイクロソフトさんのWindowsMobileのブロガー向けイベントから半年。
 端末メーカー・携帯電話会社・マイクロソフト三者が意見を戦わせることで、iPhoneに負けないようなWindowsケータイが誕生しました。
 iPhoneも負けてはいられないから、さらに優れた端末を出してくるはずです。
 この市場に、Googleも参入してきます。
 競い合いの中で、ユーザーにとって使いやすいインターフェイスやデザインが次々に提案されることでしょう。
 スマートフォン市場は、マニアのためだけではなく、一般の人にとっても魅力的な端末の多い市場になりつつあるのではないでしょうか。

おまけ

 
 説明会の会場で配られた天然水。
 良くみたら、これも東芝製だった。
 
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