ーOOO-ドネルケバブの火入れ・本番投入
- ーOOO-ケバブに着手
- ーOOO-ドネルケバブの構築の実際
- ーOOO-ドネルケバブなう
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ということで、ドネルケバブの本番投入なのであります。
あらかじめ作っておいたドネルケバブを冷蔵庫から取り出そうとしたら、肉の重さで串がぐにゃっと曲がってきて、いきなり大ピンチ。あわててスペアの金串を合計5本刺しました。
で、どうにかこうにかクーラーバックに収めて現地に運んだんですが。
現地の駐車場でクーラーバックをかつぐ肩ヒモのフックが壊れてクーラーボックス大落下。ああっ! やってもーた…。
ドネルケバブはどうなったんだろう? 焼く前から分解してたら悲しすぎる…。
クーラーボックスを開けてみたら、形はキチンと残っていたので一安心。
ドネルケバブを横倒しにしてフックに吊ってみると、重たい部分の肉が垂れ下がって、串に肉が食い込んでちぎれそうになっている。このままドネルケバブは自重で崩壊してしまうのか…?
どうしようかと心配していたら、
「とりあえずバーナーで周囲を焼き固めてみたら?」
と、ナイスなアイデアが。
生肉の赤色だったものが、すこし焼き色がつくと、急に食べ物に見えてくる。
食欲をそそる良い匂いがしてくる。
ケバブを作り重ねるときに内部に塗り込んだ牛脂が、肉汁と入り交じった状態で表面に出てくる。
牛脂が焼けて、肉の表面で赤い炎が上がる。
全体をまんべんなくバーナーであぶった状態がこちら。
肉の重みで、いまにもケバブがちぎれてしまいそうだ。
ケバブは焦げ目のついた部分から肉を少しづつそぎ落として食べる。ケバブの屋台で見るように、包丁で肉の表面をそぎ落とそうと思ったのだが、削り落とすには包丁の切れ味が足らなかった。無理に力を入れれば、ケバブが崩れてしまいそうだった。
ここで役に立ったのが、キッチンはさみ。
はさみで肉を削いでいくのだ。削り取るようにブ厚く切ってやる。
ときどき回転させながら、肉を削いでいくウチに、形はだんだん丸くなり、ちいさくなっていく。
焼けた部分の内側から肉汁と牛脂が吹き出し、あふれ出て、それが肉の表面で焼き固まっていく。
串からちぎれ落ちてしまいそうなほど柔らかいドネルケバブだったけれど、食べてみるとやはり柔らかかった。
牛乳に漬け込んだ牛肉と羊肉なので、クチの中でとてもミルキーな味がする。羊肉が苦手な人は牛肉だけで作ると良いだろう。
自分が今回作ったケバブは、塩コショウ味の柔らかな羊肉という感じで、とてもシンプルで素朴な味わいがした。ちょっとソースを足さないと物足りないかな?と思ったんだけど、この物足りなさが逆に、食べ飽きない感じを生んでいた。
12人でドネルケバブ3キロはヘビーな量だったが、みんなでワイワイとビールを飲みながら食べているウチに、肉はどんどん小さくなって、ぼくらの胃袋に収まっていった。
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