ーOOO-“常識はずれな”海外ドラマ、FRINGE/フリンジ

 

 ワーナーブラザースのビデオ配信サービス「ワーナー・オンデマンド」のブロガーミーティングが、日比谷のワーナー試写室にて行われました。




 ワーナー・オンデマンドは、ワーナーの映画がネットでストリーミング配信され、300円でレンタルあるいは900円で購入することも可能なサービスです。
 これはこれで興味深いお話を聞いたのですが、その話はまたいずれ。

 で、今回は、そのイベントで試写が行われた海外ドラマ"FRINGE"の話を。

 "fringe"とは、「常識はずれな」と言う意味。そして、"フリンジ・サイエンス"といえば、非常識な科学…疑似科学のこと。たとえばテレポテーション、サイコキネシス幽体離脱、死者の蘇生…などなど。
 そして「FRINGE/フリンジ」は、科学では解明することの出来ない常識外れな事件の謎を追うドラマなのです。


 ある国際線旅客機が、ボストンの空港に着陸した。しかし、機内からは生体反応がない。乗員乗客はすべて変死していたのだ。
 主人公であるFBIの女性捜査官オリビア・ダナムは、この怪事件の捜査を進めるうちに“パターン”と呼ばれる現象の存在を知る。それは驚異的な進歩と発展を遂げた現代科学の技術を応用し、地球と人類を実験台とする巨大な陰謀のことだ。果たして、いったい誰が何のために行っているのか?


 この作品は「LOST」や「M:i:III」、「スター・トレック」を手がけたJ.J.エイブラムスらのチームが送り出す連続テレビドラマです。放映前からTV各局の争奪戦になり、米FOXチャンネルに競り落とされます。
 パイロット版の制作費は10億円と言われ、この部分でも「常識はずれ」と言えるでしょう。
 


 ということでこのFRINGE/フリンジの第一話をワーナーの試写室で見てきたですよ。
 パイロット版の制作費が10億円と聞いてもピンとこないのですが、画面がスゴく豊かでした。予算も撮影時間もふんだんにとってあるから、海外ドラマはすごいパワーがありますね。コレ、毎週放送したの? すごいなぁ。
 「ああ、これは日本のドラマでは追いつけないし、っていうか日本の映画でも無理じゃねぇの?」という感じはしましたな。
 息をもつかせぬ展開で、怒濤のようにストーリーが進行。次々に頭に浮かぶ、「何故?」の嵐。謎は謎を呼びながら、あっというまに80分が終了。えーっ、これからどうなっちゃうの?

 「24」をはじめとする海外ドラマを見たことがないワタクシですが、いやあ、コレは続きが気になるかも。コレ系の海外ドラマが好きな人なら、ぜひ第一話をご覧になってはいかがでしょうか?


 ちなみに、さっき書いたワーナー・オンデマンドは、無料入会キャンペーン中。しかも、入会すると200ポイントもらえます。
 200ポイントあれば、ドラマを1話ぶん見ることが可能なので、無料視聴ができますね。
 FRINGE/フリンジは、DVD/ブルーレイ版が2月24日にリリースです。




 で、作品のもうちょっと個人的な感想を以下に。




 ところで、"フリンジ・サイエンス"とは、常識外れな疑似科学のこと。
 んだから、この物語の世界観は「なんでもあり」になっちゃうのですよね。
 死んじゃっても死者蘇生するかもしれないし。
 そう思うと、ドンパチのシーンなんか見ててもハラハラしない。「わかんないけど、きっとどうせ死んでも生き返るんだろー?」みたいな。
 まあもっとも、ダイハードに限らず、アクション映画の主人公というものは死なないワケなのですが。でもそれらの作品とコレが違うのは、

  • ダイハード的なもの「死ぬかも!」→「人間離れした技で、危機を回避」
  • 超常現象もの「死んだ!」→「謎の科学で蘇生」

 FRINGEのこの先のエピソードに死者蘇生のシーンがあるかどうかはわかんないですが、そういう理由でワタシはドラマにハラハラしないので、あまり続きを見る気になれないのでした。


 それから、日本的なドラマってだいたい1本1話で完結して、それなりに起承転結がありますよね。8時45分には水戸黄門が印籠を出す、とか。たまにストーリーが連続するドラマもあるけれど、基本的にはドラマの終盤に盛り上がりがあって、1話分みたいな区切りがありますよね。
 ところが、フリンジって本当に連続ドラマなんですな。どこらへんが山場なのかわからない。というか、良く言えば「全編ヤマ場」なんだけど。
 個人的には、フリンジを見ていて面白かったのは間違いないんだけど、スッキリ感が得られず、そのくせ「続きはどうなるんだろう?」と、モヤモヤした気持ちが残りました。
 …って、ハマってるのかオレ?
 うー、どうしよう?