ーOOO-夢かまぼろしか、ボーイング787"ドリームライナー"日本上陸!
ボーイング社による21世紀最初の次世代新型ジェット機「ボーイング787"ドリームライナー"」。この新型機に、ANAは航空会社の立場からローンチカスタマーとして開発に深く関わり、また機体の各部には多くの日本企業の部品が使われています。
そんなボーイング787がつい先頃、羽田国際空港に初飛来し、日本初お目見えをしました。これは日本への初飛来であるだけでなく、アジア圏への初飛来となったのです。
これは日本でのB787完成実機の初披露であるとともに、ある意味で里帰りのようなものとも言えるのではないでしょうか。
また今回の飛来は単なるお披露目だけでなく、SROVと呼ばれる検証プログラムをこなすことが目的です。今年の8月〜9月にはB787の量産一号機がANAにいよいよ引き渡されることとなっているのですが、その前に各空港でどのような体制でB787を取り扱うか、150項目にもわたる検証が行われるのだそうです。
でワタクシ、羽田国際空港のANA整備場で行われたANAボーイング787の関係者とメディア向けのお披露目イベントに参加する事が出来ましたので、今回はそのレポートをお届けいたします。
あっ! ボーイング787が今、羽田にやってきました!
遠くに点のように見えていた飛行機が、グーッと近付いてきます。あまりにも巨大なので、遠近感がおかしくなりそうです。
そして無事に、タッチダウン!
機体の表面はつややかで、継ぎ目1つ見えません。これは、ボーイング787では機体の大部分を従来のアルミ板ではなく、炭素繊維…カーボンファイバーで作っているからです。
従来の機体は、鉄板の組み合わせで作られていました。ですが、B787では炭素繊維でつなぎ目のない一体成形となり、とても大きな部品を組み合わせて作られるようになりました。これによってコストが下げられると同時に、強度が上がり、軽量化されました。
B787はワタシの目の前に駐機しました。
まるで手に取るような近さです。まじまじとよく観察してみましょう。
両翼がグーッと弓のように、後ろや上に向かって反っているのがわかりますか? この形状によって、翼の両端部での空気の流れが良くなって、燃費性能が向上しているんですよ。
っつーか、ね。
イベントにせっかく行ったのに、デジカメのメモリーカードが腐ってたらしくて、データが全部飛んじゃったんですよね…。
なーんかもー、せっかくB787に近付きまくって貴重な写真を撮りまくったというのに…。
夢のドリームライナーの写真をいっぱい撮ったら、一瞬で消えてまぼろしになってしまった、という…。
ううう。…せつない。
で、仕方なしにイベントで配布されたボーイング787の模型を使って写真を撮ってみた、というワケなのでした。
じゃあB787って、いったいどんな機体なのよ?
で、それってボクらにとって、どんなメリットがあるのさ?
そういう話はまたいずれ。