ーOOO-映画つれづれ

 ある映画を見てきた。
 つねづねワタシは「映画というモノは、自分には体験できないような別世界のことを、自分の代わりに主人公が体験していくモノなのだ」みたいなことを考えていたのだが。
 しかしその映画はあまりにも、自分にはどうでもいい世界の話だった。
 ストーリーをうすうす知っていて見に行ったハズなんだけど、それにしたって自分とは縁のない世界の話で、主人公に共感できなかった。


 またあるときに、別な映画を見てきた。
 つねづねワタシは「映画の主人公というモノは、ストーリーの進行の中で成長していくモノなので、最初はある程度おろかなモノなのだ」みたいなことを考えていたのだが。
 しかしその映画はあまりにも、主人公がおろかすぎた。
 ストーリーをうすうす知っていて見に行ったハズなんだけど、それにしたって主人公がバカすぎて、ちっとも成長が見られないのでイライラした。


 また別なときに、違う映画を見てきた。
 つねづねワタシは「原作つき映画というモノは、原作の物語とはどうしたって違うもので、その違いの中から『この部分は原作が良かった』とか『あの部分は映画が良かった』という部分が拾えればいいのだ」みたいなことを考えていたのだが。
 しかしその映画はあまりにも、原作と違いすぎていた。
 ストーリーをうすうす知っていて見に行ったハズなんだけど、それにしたって俳優の演技が大根過ぎて、「そんな話じゃねーんだよ!」とイライラした。


 だけど自分が映画をホメるときは、「なんとなーく良かった」みたいな感じでホメちゃうんだよね。
 良い映画って、なんなんだろう?
 ちょっとよく分からなくなってきたので、ここ最近は映画の感想記事を書こうとして何度も断念しているんだけど、「自分は今、そういうまとまらないことを考えようとしている」ということは面白いことなので、
 …うーん、でもやっぱり苦しいかも?
 気分で、なんとなーくホメれば良いんだけどねぇ。