ーOOO-アナと雪の女王とかとか

 仕事が忙しくてイライラしてきたので、ついカッとなって何本も映画を見ているワタクシです。椅子に座っているだけで目を、耳を、コンテンツが楽しませてくれるというのは大変に素晴らしい娯楽だと思いますです。
 今年のゴールデンウイークの台風の目は「アナと雪の女王」であろうということですが、あまりにも評判が良すぎるので、けなしてやろうという意気込みで劇場に臨んだのですが、しかし実際のところ、なかなか良い作品だったですね。
 個人的には。「アナと雪の女王は面白いよね」というより、「風立ちぬは小難しくて、なんだか良くわかんなかったよね」「風立ちぬは子供と一緒に見て楽しめるような映画じゃなかったよね」みたいなことを強く思ったり。


 「アナ雪は音楽の評判が良いだけで、ストーリーは薄っぺら」みたいな批評を良く目にしましたが、「アナ雪」の直後に「テルマエ・ロマエ2」を見てしまったオレとしては、うん、いや、「アナ雪」、素晴らしいんじゃないの? と言わざるを得ないのであった。


「アナ雪」はミュージカルだから、何かっつーと歌わなきゃならないので、ストーリーがすすみにくいという感じは受けました。
 だけど、シナリオの物足りなさゆえに「自分はこう感じた」「あの部分はきっとこういうこと」という想像の入り込む余地があって、観客が作品について語りたくなる原動力にもなるし、そして続編を制作する余地も残していたりするわけです。どこまで計算尽くなんだかわかんないんだけど、いやはやスゲエ作品でありました。


 今期は「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」もなかなか評判が良かったのですが、実際見てみると、グッとくる部分に比して「それはどうだろう」の部分が多かったので、今期はやはり「アナ雪」になってしまうかな、という感じ。
 あ、でも「逆襲のロボとーちゃん」に関しては、

  • とーちゃんがロボットのカラダになって帰ってきてしまった
    • 心は同一だが、カラダが全く別なものに入れ替わってしまったときに、自分は、そして周囲の人間は、それを受け入れることが出来るか?

 このへんを起点とするモロモロの問題提起は大変面白かったです。