ーOOO-夜桜だもの


 桜が満開だったので、浮かれ気分で夜桜見物。
 ちょっくら皇居のほうまで行ってきたのですよ。
 んで、千鳥ヶ淵の夜桜はどんなものかと歩いてみれば。

 桜をライトアップするときに、よく白とかオレンジの電球でライトアップするじゃないですか? でもそれって、繊細な桜色を眺めたいときには邪魔って言うか、ムード無いって言うか、ねぇ?
 ところがこの千鳥ヶ淵の夜桜は、薄紫とか桃色に近いような色でライトアップされていたので、それはもう美しかったのですわ。 

 お堀の皇居側のほうから見下ろすようにして対岸の桜を狙って撮っていたのですが。
 緑に包まれた皇居は、つまり木が生い茂っていると言うことで、けっこう写真を撮るスポットが少ないんですな。
 青々とした…つまり葉っぱを茂らせた樹の向こう側を写真に撮るのは不可能です。
 なので、このように葉の落ちた樹のあたりから狙うのですが、そうすると写真に枝が映り込んじゃう。
 そういう木々の中から、枝の重なってない都合の良い撮影スポットを探し出すのが楽しいわけです。

 んで奇跡のような撮影スポットを見つけてカシャカシャ撮ってると、後から来た人たちが「あそこは写真が撮りやすそうだなー」って気が付いて、自分の後ろには人だかりーの、撮影の順番待ちーので、なんか落ちついて撮影出来なくなるんですな。
 かと思うとその逆に、誰かがカメラを構えていたら、その後ろに立ってみる。んで、「お、ここよさそうだなー」と思ったら、カメラを持って順番待ちをしたりして。

 首都高の都会的な風景と、夜桜の幻想的な風景を生かして撮るには、スローシャッターが都合が良さそげでした。どんなもんじゃろーか?
 撮影スポットを追い求めて、この夜は結局皇居を一周歩いてしまったワタクシだったのでした。