乗馬クラブに行こう! ─◯◯◯-

乗馬クラブのペア無料体験が当たったんだけど行かないか、
と誘ったのは、悪友の某だった。
しかしいざ現地に着いてみると、
会員は無料の送迎バスに乗るのに、我々体験入会者はお金を取られる、
などなどの無料体験とは名ばかりのアコギなシステムが鼻について、
体験終了後の校長直々の「乗馬クラブ入会のお誘い」なんかテキトーに聞いて、
私はさっさと帰るつもりだったのだ。

しかしその時、悪友は「自分は入会する」と言いだした。
しかも、「おまえも一緒に入学するべきだ」などと、
校長と一緒になって私を乗馬クラブに引きずり込もうとするではないか。
こっちはなれない乗馬で全身揺すぶられまくって疲労の極みだ。
疲れてるときに単に気迫で話を押しまくられると参ってしまう。
ヤツらは理屈じゃないのだった。
すったもんだあって、くたびれ果てて、
友人は30万円の永久会員に、
私は6万円の乗馬5級取得8日間コースに入ることになってしまった。

帰る道すがら、私が
「なあ、なんで乗馬クラブに入ろうと思ったの?」
と尋ねたら、友人はこう言い放った。
「乗馬クラブで馬といっぱいふれあえば、馬の気持ちがわかるようになるだろう?
 馬の気持ちがわかれば、パドックの返し馬の様子を見て馬の調子がわかるようになるから
 オレも競馬で大穴が当てられるようになるはずだ」
しかしこういう話をヤツは大マジでするから困る。


◆   あんだんご -乗馬クラブが始まった!- に続く。
◆ http://blogs.yahoo.co.jp/takatakatantantan/29394.html