生命線がマジで短い ─◯◯◯-

いつもゆかいな弊社で昼飯を食べつつ
いいともをみる我々。
いいともの水曜日では手相のコーナーが始まった。

「あ、手相と言えば、オレ、生命線が短いんすよ」

と、新人君が言う。
どれどれ…とみんなで彼の手相を見る。

「うわっ、マジで短いな!」

「でしょ、でしょ?
小学生のころはクラスのみんなに
  『うわー、おまえ絶対早死にしちゃうよ』
って言われて、へこみまくって、すげえ悲しくなっちゃって
毎晩寝る前にツメでスジを何度もつけて
生命線、のびろーのびろー
って必死で祈ってましたよ…」

「いやー、こんなに短い生命線は初めて見たよ。
この短さは異常だよ。
こんな短いともうすぐ寿命なんじゃねぇの?」

「やめてくださいよ~。
またマジで悲しくなっちゃうじゃないですかぁ…」

「俺なんかホレ、手首の付け根のとこまで伸びてるよ。」

「いや、先輩、
大人になったら男は左手で手相を見るんですよ」

へ? そうなの?
と、左手の生命線を見る。

「うわっ! なんかオレも生命線短いよ!
右手の生命線の半分の長さしかないしー」

「うふふふふ、せーんぱーい。
先輩も、仲間っすよ」

ポンと肩に手を置く後輩。

「ばばば、バカな!
ふーざけんなふざけんなふざけんな。
こうやって二人の手を並べて見ろ…
ホレ、おまえの生命線より
俺の生命線の方が長いじゃ~ん?」

「くふふふふ、
この生命線の長さだけを見れば、
確かに僕の方が寿命は短いかもしれないけれど、
僕と先輩の年齢差を考えれば、
先輩の方が先に死ぬかもしれませんよ…」