名物はお茶と夜のお菓子 ─◯◯◯-

静岡に出張した人が帰って来た。
お土産にうなぎパイを配る。
もしょもしょとうなぎパイをつまみつつ、
土産話を聞く。

「いやー、静岡だからさ、
 茶どころじゃない?
 八十八夜っていつだったかなー、
 そろそろだったかな?
 と思って、
 お土産には新茶を買おうと思ってたワケさ」

ほうほう。

「ところがさー、静岡の駅前には
 お茶売ってるとこが見あたらなくってさぁ。
 っつーか、駅を降りるとすぐ
 一面が歓楽街っていうか
 風俗街みたいな感じだったよ」

へー。

「そんでさ、
 江戸時代とかは風俗のお店のことを
  『お茶屋
 って言ったんだよね。
 だからまぁ、ある意味、
 静岡は今でも茶所って言うか…」

うまい!
うまいねぇ。
うなぎパイは。