ーOOO-おいしい物を食べると元気になる
多忙は一段落したけれど疲れがたまっていて、クタクタってほどではないけれど、なんだか元気が出なくてダラダラしている昨今のワタクシなのですが。
昨日の帰り道はフトコロが若干あたたかかったので、近所の定食屋で晩ごはんを食べよう! と心に決めました。
んでもって、スタミナB定食のライス大盛りを頼むんだ! ふふふ♪
スタミナB定食は、やや厚切りの豚肉を若干生っぽい感じがするくらいのギリギリの火加減で焼いたものに、スライスしたニンニクと醤油の甘辛いトロッとしたタレがかかっている。
豚肉はジューシー。タレだけでご飯がどんぶりいっぱい食べられちゃうような、夢の定食。
これだ! これをがっつり食べて元気を出すんだ!
んが、夜十時に到着したときには、すでに閉店していた。
がーん。やられた…。
ヘロヘロのフラフラになりながら引き返す。
…ああ。
…あああああ。
オレのスタミナB定食が…。
かといってラーメンって気分になれないしー…。
いまさらコンビニ弁当って感じでもないしなー…。
と、そこにスパゲティ屋の看板が目に飛び込んできた。
あれ、ココ、スパゲティ屋だったのかー?
ためしに食べてみようかな、と。
意を決して中に入ると、やる気無さそうなオッサンが一人、スポーツマンNo.1決定戦を見ていた。
その瞬間、この店のダメっぽいオーラにやられる。この店はヤバいか? しまったか? 店に入った瞬間に後悔するなんて!
とりあえずメニューの中の「特製タマゴとベーコンのスパゲティ」が目に止まる。卵とベーコンなのに、なぜカルボナーラじゃないんだろう? と思いつつ、ソレを注文。
まつことしばし。
見えない角度にあるテレビでは腕立て伏せかなんかをやってるらしくて、選手がアゴを床にくっつけるたんびにビコーン!ビコーン!とうるさいったらありゃぁしない。
「お待たせしました」
スパゲティーがテーブルに並ぶ。
…うん、こりゃカルボナーラじゃないや。
卵がくちゃくちゃっと固まっていて、失敗カルボナーラというか、っていうかクリーム入ってないんですか? …そうですか。
そんで、まずは一口。
ずぞぞぞ。
むー。ほんのり口にひろがる醤油の香り。
そうですか、和風仕立てですか。それとも隠し味のつもりですか。…わかんないなー。
…なぜだかだんだん食べるペースが落ちてくる。こういう時はとりあえず、テーブルの上にある粉チーズをドバドバっと投入して、なんとか味をごまかしてスパゲティを胃袋に収めてしまいたい。
そして一口。
…おげぇっ。
粉チーズが、凶悪な味がします…。
きっと、すごく古いんだと思います…。いや、ひょっとして、オイラの知らないような高級なチーズなのかもしれませんよ? 知りませんけど。けど。けど(涙目)。
もはや苦行。
目をつぶって、息を止めて、なんとかすべてを胃袋に収めてしまう。
よろよろと店を出る。
そしてその夜は、ただただグッタリと、寝た。
…ワタシは今日もなんだか元気ないです。