ーOOO-1年の折り返し地点

 今年も残すところ約半分になりましたなー。
 どういうワケだか7月1日になると、ヒトは「今年もあと半分ですねー」「1年の折り返し地点ですね」とかなんとか言っちゃいがちですな。季節のあいさつがわりというか、言わずにはいられないような気がしますな。
 しっかーし!
 この「1年の折り返し地点」というのはクセモノですぞっ。
 アウグストゥスのイタズラによって2月は28日までしかないので、正確な1年の折り返し地点は
「7月2日の12時ちょうど」
なのです!*1
 だがしかーし。
 それが真実であったとしても、誰かがアナタに7月1日に
「今日は1年の折り返し地点ですね」
と話しかけてきた時に、
「いいえ違います! 1年の折り返し地点は正確に言うと『7月2日』なのです!!」
と、鬼の首でも取ったかのようにソレを指摘するのはいかがなものでしょうか?
 あるいは、7月2日にアナタが誰かに
「今日は1年の折り返し地点ですね」
と発言した場合はどうでしょうか。ソレがいくら正しいのだとしても、相手から見ていささか間が抜けているように思われはしないでしょうか?
 やはり慣例上「1年の折り返し地点」は7月1日であるほうが自然だと言えるでしょう。


 真の1年の折り返し地点と、慣例上の1年の折り返し地点のズレ。
 この差を知りつつ正しくふるまうためには、どうすればいいのか?
「今日はだいたい1年の折り返し地点ですねぇ」
「1年も残り半年くらいですねぇ」
とかいった感じにあいまいに表現することで、うまいぐあいに乗り切っていただければ、だいたい良いんじゃないでしょうか。

*1:ただし閏年の場合は、1年の折り返し地点は7月2日の零時ちょうど=7月1日の夜24時なので、ギリギリだけど「7月1日が1年の折り返し地点」と呼んでもよいかもしれませぬ。でも閏秒の年には1月1日が1秒だけ長くなるので、閏年閏秒の場合は7月1日23時59分59.5秒が一年の折り返し地点となりますです。