ーOOO-Wii ARE THE WORLD.

 Wiiが何となく欲しくって、っていうか今度の新しいゼルダの伝説で遊んでみたかったので、Wiiの予約をしてみたワタクシですが。
 っていうか遊びじゃなくって、ゼルダの伝説ですから。聖なるトライフォースですよ。遠くハイラルの地に平和を取り戻そうっていう寸法ですよ。見習い勇者入門ですよ。もう、遊びじゃないんでぇす! なにしろ平和のために戦うんですからっ!

ご使用いただく前に…

 んで、発売日の10日ほど前に予約しに行ったら。そのとき店員さんに
「いつ何台入荷するのか判らないので、年内にはお届けできないかもしれませんが、それでもよろしいですか?(はい・いいえ)」
とか言われちゃいましたよ。
 ゲームを始める前から究極の選択ですよ。
 一刻も早くゼルダの伝説をはじめてハイラルに平和を取り戻してやりたいワタシとしては、ここで「はい」を選んで、いつ届くか判らないWiiを待ってジリジリとしているわけにはいかないんですよ。
 「いいえ」を選ぶことはWiiを買うことを断念させる悪の誘いなどではないのです。オレの心の中の勇者の血は、ここで「いいえ」を選んだぐらいで消えはしないワケなんですが。
 ですが。Wiiが欲しいにもかかわらずココで「いいえ」を選べば、Wiiを手に入れるための新たなる旅が始まるわけですよ。発売日の朝にビッグカメラに並ぶとか、発売日に売っている店を探して何軒もゲームショップやおもちゃ屋を探して回るとか。
 でも、もうそーいうのは疲れたので。面倒なので。
 発売日にちょっと遅れて、ゆっくりめにゲームをスタートさせて、だらだらとハイラルに平和を取り戻せばいいじゃないか。そんな気がして。
 で、ワタシは「はい」を選択したのでした。
 さあ、そこからが長かった。
 結局手に入れたのはクリスマス直前だった。発売日から約3週間ばかり待たされることとなったのだった。実際、Wiiは人気だよな。ナメてましたよ。

本体の設置

 そしてゲームショップから入荷のお知らせが来た日。
 一刻も早く世界に平和を取り戻したいワタシだったので、会社帰りにゲームショップへ直行。Wiiのパッケージに傷を付けたくなくて、自転車の前かごに放り込むのがためらわれ、片手にWiiをぶら下げて自転車を片手運転です。ああ、Wiiはパッケージが重くなくて良かった!
 だが家についてWiiのパッケージを開けたとき、なんかいっぱい入ってて盛りだくさんにゴチャーッとした感じにうんざりして、フタを元に戻そうかと思ったですよ。なにしろ取扱説明書でさえ

  • かんたんガイド
  • 準備編
  • 機能編

と、三つに分かれているんですから。いやー、うんざり。
 しかし落ち着いてみてみれば、例のコントローラーとそれに繋がるヌンチャク。TVの上にのっけておくセンサーバーが目新しいくらいで、おちついてセットすれば非常にスッキリ収まってしまった。かんたんかんたん。
 さてさて、Wiiコントローラーの何が素晴らしいって、ワイヤレスなところだ。
 何しろコードがからまない。足下や目の前がスッキリしている。
 そんでもって、ダラダラ構えていいところが素晴らしい。
 普通のゲーム機だとコントローラを両手でしっかり持たなければならないところを、Wiiの場合だと右手にコントローラ、左手にヌンチャク(って言うか、もう1個のコントローラ)を持っていればソレでイイ。右手と左手は自由な位置にだらりとしておける。コレだな。
 なつかしのアスキーグリップを思い出した。アレはかまいたちの夜とかダビスタとかいった感じの、動きの激しくないゲームには重宝したなぁ。アレが便利だったと思える人は、コレも気にいるんではないでしょーか。

ゲームをはじめる

 そんでもって、いざゼルダの伝説をスタートさせれば。
 Wiiは「コントローラーを放り投げてテレビ直撃大破!」みたいなニュースばかり耳にしていたので、さぞかしコントローラを振り回さなければいけないのかと思っていたら、そんなことはなかった。
 左手に持ったヌンチャクのアナログスティックを倒せば、その方向に主人公は走っていく。あとは右手のコントローラの親指・ひとさし指にA・Bボタン。だから、基本的にはコントローラーを振り回す必要はないのだった。
 それでいて、大事なところではコントローラを振り回させて、感情移入させてくれる。
 たとえば釣りのシーンとかね。
 コントローラーを振りかぶって、ぽーんと針を投げてやる。スティックを立てたり降ろしたりして。んで魚がかかったら、ぐいっとスティックを立てて釣り上げてやる。ブルブルブルッと振動機能。
 いやー、燃えますな。冒険そっちのけで、しばらく釣りをやったりしてました。
 んでもちろんゲームの中で肝心なのが戦闘シーン。
 剣を振るときは、Aボタンを押しながらコントローラを振ります。縦振りか、横か、それとも突くのかによってアクションが異なります。
 敵を倒すために、コントローラーを振る…。たったそれだけのことが、どうしてこんなに熱いのか? 燃える!
 バカみたいにコントローラを振り回す必要はなくて、軽い手首の動き程度で反応してくれるので、楽ちん楽ちん。…と思っていても、いざ画面に敵が現われるとさあ大変。さらに周りを敵に囲まれちゃったら大パニック。がむしゃらに「えい、やあ」とコントローラを振り回しちゃうわけですよ。こんなに動かなくて良いのにと思いながらも。
 そんでもってハッと我に返ると、部屋の窓ガラスには、一人でゲームのコントローラを振り回してハアハア言っちゃってる独身中年男性の哀れな姿が映ったりなんかして、一気にテンションが下がったりしてな。
 んでハアハア言っていたら、手が疲れてきちゃって。ワタシは腱鞘炎持ちなので、ちょっと手が疲れやすいのです。で、ワタシ的には連続1時間ぐらいが限界かなー、と。そこでいったん中断です。
 翌日ゲームを再開。
 すると、まだまだゲームは序盤なので、知らないアイテムとかが出てきていろんなコトをさせられます。昨日とは違う操作をさせられるので、別なゲームみたい。
 1時間やるとハアハア。で、セーブ。
 この繰り返しがツラくなってきたのと、年末年始は本業が多忙なこともあって、とりあえずゲームは一時中断しています。ゲームは一日一時間ってヤツですよ。
 ああ、ハイラルの地に平和が訪れるのはいつの日か。

ネットワークの設定

 じゃあワタシはWii買っても遊んでないのか? っていうと、そんなことはなくて。
 ネットワークにつないで、ダラダラとネットサーフしています。
 フツーにブログを読むとかそーいうのはさすがにツラいんですが、なんか「Wii用にページを作成する」みたいなムーブメントが盛り上がっているようです(→やじうまWatchさんの2006/12/25とか)。
 こーいう勝手サイトなんていうと、i-modeの最初のころを思い出しますな。勝手サイトがどんどん盛り上がってWiiがどんどん楽しくなればいいのに、なんて思います。


 まず「WiiCade」というサイトは、Wiiで遊べるFrashのゲームのリンク集。ここに集められたゲームを遊んでいるだけでも結構時間がつぶせますです。
 中でも、たとえば「Tactical Assassin」というゲーム
 簡単に言っちゃうと、ゴルゴ13みたいなガンシューティングゲーム。もちろんPCでも遊べるのですが。このゲームをWiiでやる場合は、画面にコントローラーを向けて、ターゲットにカーソルを合わせて、Aボタンで弾丸発射なので、まさにガンシューティング
 ほんでもって遊んでみたヒトはわかると思うけど、コレ、家庭用ゲーム機だと残酷表現とかの規制に引っかかって発売できないっスよね絶対。規制の網をくぐり抜け、Wii用に個人で好きなゲームが作れちゃうというのは魅力あるんじゃないでしょうか。いやもちろん残酷表現ありのゲームばんざいって言ってるんじゃないですからねワタシは。


 それから「Wii-Tube」。これはYouTubeWiiで使いやすくいじったモノ(という説明で良いのかどうか)。これまたもちろんPCから見ることが出来るので試していただきたいのですけど。
 横800ドットで表示されるWiiブラウザ上で再生される動画は、それなりに大きく表示されていて。なおかつ、リモコンの「+」ボタンを押すと画面いっぱいに動画が拡大される。現在はうまく調整できるわけではないので、ちょうどいい大きさに表示されるわけではないんだけど。あと画面の下にメニューが残ったりしていて目障りです。
 そういった不便さを差し引いても、Wiiを接続しているテレビに…というか、家の中で一番大きなテレビの画面いっぱいに広げてYouTubeの画像を見られるのは、それなりにインパクトがあります。
 不便といえばほかにもWiiのブラウザは、現在試用版ということもあってか操作方法が若干不便で。スクロールが大変。文字入力が面倒。
 ということで、このWii-Tubeは画面に出てきた他人の検索ワードの履歴をクリックして、そこから得られた検索結果の中から見たい動画をえらんで見ればいい、というラクチンさ。あ、もちろん普通に検索も出来ますよ。
 この「他人の検索履歴から、自分の見たい動画をなんとなくテキトーに選ぶ」という行為は、たとえば深夜に「なんか面白い番組やっていないかなぁ…」とチャンネルをカチャカチャやる行為と、テレビの番組欄を見ながら「おっ、こんな番組をやっているのか…赤丸チェック」という行為の、中間くらいの感じだ。眠れない夜にはヒジョーにいいんですなコレが。
 テキトーにバラエティ番組とかの動画を引っ張ってきて、居間のテレビのでっかい画面で、見ると。
 眠くなったら、Wiiはリモコンにも電源ボタンが付いているので、それでパチッと電源を切って、寝ると。
 いやー、新しい時代が来たなー、という感じがしますね。


 というわけで、Wiiは「勝手サイトの作るゲーム」とか「Wii-Tubeで動画再生」とかも結構楽しいので、ネットワークにつなげさえすればゲームをあんまり買わなくても楽しめるんじゃないかなー、とワタシは思った次第です。

故障かな、と思ったときは…

 そんなこんなでWiiを楽しんでいたのですが。
 ある日、電源を入れたらWiiリモコンが効かない。反応無し。
 電池切れかな? と思って電池を交換したけど、意味なし。
 あわててマニュアルの「故障かな、と思ったときは…」を読みながら、リセットをかけたり本体へのリモコン再登録をしたりしたけど、これまたダメ。
 悩んだ末に、ネットを検索していたらGame*Sparkさんで「片手でWiiリモコンを持ち、もう片方の手で平手打ちしてください」という任天堂公式の修理法(!)を発見。
 なんでも、内部の傾きを検知するセンサーが引っかかっているとこうなることがあるのだとか。で、叩くとソレが治ると。
 はあー? しかしまあ、何事もチャレンジ。
 冷静になってみると、ウチの場合はリモコンAボタンは効く。+−ボタンも効く。センサーバーの機能が効いていないだけみたい。
 平手でリモコンをぶっ叩く…うまくいかない。
 で、イライラしてリモコンとヌンチャクをカンカンぶつけ合って、上下左右をぐるりと衝撃を与え続けたら、あら、画面にカーソルが戻ってきた。
 と、いうことで、Wiiのもしもの時はリモコンとヌンチャクをカンカンぶつけ合ってみてください。

その他

 …ハイラルの平和はどこへ。