ーOOO-箱根の山は天下の険

 いつも愉快な弊社は、年末年始も変わらず営業中、というか年末年始が多忙な業種。
 ある意味正月らしさを満喫しまくっているのだが、ああ、たまには普通の正月みたいなのを満喫してみたいよ…とも思う。
 たとえば箱根駅伝をボーッと見る、とかな。
 え、なんでって?
 正月は仕事で箱根駅伝を見られないからこそ見てみたい、というソレだけが一番大きな理由だったりはするのだが。
 あと最近スポーツクラブで走ったり走らなかったりしてるから、とか。こないだマラソンをちょっと観戦したのがスゴく楽しかったから、というのもある。
 それから。
 去年箱根にドライブに行ってきたとき、帰り道がまさに箱根駅伝のコースだったのですな。
 ワタシの愛車のユーノスロードスターはMT車で。キツいカーブにキツい坂。慣れぬクラッチさばきでギクシャクと車を走らせながら「あ。ココ、箱根駅伝のコースだよねぇ? …コレはキツいわぁ」と思った。更に帰りの高速道路の渋滞のド真ん中で、ノロノロと家に帰りながら「あ、駅伝の選手ってスゴく早いかも?」とか「エラい距離を走っているもんだなぁ」と感じた。ドライブしながら駅伝選手のすごさを思っただなんて、ピントはずれもイイとこなワケだが。
 で、その後に箱根駅伝のハイライトを見ていたら「うわー、あの坂はキツいよ…」というのが良くわかるので、すごく手に汗を握った。
 物事は、わかってくるとだんだん面白くなってくる。
 ニュースとかダイジェストで良いシーンだけ見たりするのは手っ取り早くていいのだが。やっぱ生で見て、次の瞬間に何が起こるかハラハラしてみたいなー、とか思うわけですよ。


 そんな箱根駅伝に関する熱い思いを、さっき実家でビールなどを飲みながら話していたら、ウチの兄(職業:床屋さん)が
「あ、そういえばウチのお客さんの中で、子供さんが日大に通っていて、それも駅伝の選手で、『今度ウチの息子が箱根駅伝を走るんだ』って言ってたヒトがいたなぁ」
 ウッソー!
 それ、スゴくない?
 ねねねね、なんて名前? どの区間を走るの?
「あー、聞かなかったぁ…。っていうか、『あのお客さんはいつもの常連さん』とかしか覚えてなくて、名字とか知らないんだよねぇ…」
 うわー、意味ねぇ!
 とは思いつつも、乗りかかった船というかなんというかで、せっかくなので今年の箱根駅伝は日大を応援しますよ。その「彼」がこれから走るのか、それとも今日もう出番が終わっちゃったのかも知らないままに、やみくもに応援するつもりなのでした。
 あ、明日もモチロン仕事なので、ワタシは箱根駅伝は見られないわけですが…。