ーOOO-春眠、危機一髪

 最近ねむくて仕方がない。
 春眠暁を覚えず。春の陽気に誘われているのか。あるいは、今月になって自転車通勤をはじめたせいで疲れがたまっているのかもしれない。
 こないだの水曜日は、マッサージをしてもらってる最中に寝てしまった。のみならず、歯医者で治療してもらってる最中に寝てしまった。コレはそうとう危ない。歯医者さんがびっくりしていた。
 ここ最近は雨が続いていて、この日もやはり雨だった。カッパを着て自転車を走らせると、蒸れまくって下着がべッチャリと身体にへばりつく。安物のカッパは微妙に雨を通し、上着の表面もジンワリと湿ってくる。
 家に帰ったら、身体がどんどんと冷えてくるのがわかった。
 ストーブをつけようとしたら灯油が切れていたので、ぺこぺこと油を入れ、火をともす。
 そしていつものように、とりあえずネットをぐるぐると巡る。最初は良かったのだが、どうにも眠くて仕方がない。字を目で追っていっても、文章が頭に入ってこない感じ。
 椅子に座ったまま、うつらうつらと寝てしまう。ハッとして起きるのだが、マウスを握ったまま眠りそうになってしまう。
 コレはイカんなぁ…。
 疲れがたまっているみたいだから、今日は切り上げてこのへんで寝ないと…。
 身体もちっとも温まらないし、コレはどうやらカゼかもしれないなぁ…。
 しかし猛烈に眠い。
 やっとの思いで椅子から腰を上げ、どうにか寝室のベットまで身体を運んだが、そこで力尽きて、着替えもしないで寝てしまった。


 それなりによく寝たので、翌日の木曜日はきちんと起きて、元気に自転車をブッ飛ばして会社へ向かった。
 異変に気がついたのはその日の夜だった。
 ストーブを点けようとしたら、ストーブの芯が上がりっぱなしになっていた。
 えっ? と思って1回芯を下げ、火をつけようとしたが、つかなかった。
 灯油がカラになっていた。
 どうもストーブを消さないで寝てしまったらしい。


 火を消さないで寝てしまった、というのも怖いことだが、ひょっとしたらストーブが異常着火していて、あのとき私は一酸化炭素中毒になりかかっていたんじゃないか? と思うとソレも怖い。
 自分で書いておいてナンだが、心配しすぎだよなぁ…。でもなぁ、まさかなぁ…。


参考)「まさか」と思う状況で発生する一酸化炭素中毒の怖さ(SAFETY JAPAN / 日経BP社)