ーOOO-生SLに大コーフン!

 こないだの土日は、埼玉県の花園というところでキャンプをしてきました。
 例によってワタシは愛車のロードスターをぶっとばし、現地で乗り遅れさんと合流。そして、電車で参加の山手線Zさんと落ち合うために、クルマは一路、寄居駅へ。
 寄居駅に到着すると、そこにちょうどSLが入ってきたところでした。なんでも、秩父鉄道では20年前からSLを走らせているのだとか。
 
 おおお、ぐーぜん!
 すげすげすげ、すげぇぇぇぇえ!
 生で初めて見るSLに、ワタシは大コーフン!
「入場券を買って、ホームでSLを見てきたらどうですか?」と、乗り遅れさん。「それで、駐車禁止になるといけないから、クルマの面倒をワタシが見てあげますよ」
 うわうわ。すいませんすいません。いつもありがとうございます。
 んで遠慮せず、ワタシはダッシュでホームへ。
 SLの停まっているホームは、ヒトヒトヒトでごった返していました。
 
 その人混みの中に、山手さんを発見、無事合流しました。おはようございます、おひさしぶりです、の挨拶もそこそこに、
「いやー、SL!」
「生でみるのは初めてですよ!」
「カッコいいッスねぇ!」
「力強い!」
みたいなコトを口々に言い合いました。お互い大コーフンです。
 
 とにかくホームに見物人が多い!
 そして、SLはその雄志を見てもらおうとしてか、停車時間が長い!
 んで、じっくりとあちこち見て回りました。
 
 運転席の様子。
 ぴかぴかつやつやした圧力バルブや圧力計がずらりと並ぶ感じが、メカフェチの心をくすぐります。おおお、燃える!
 がっしょん、がっしょんと汗だくになりながら、石炭をカマに放り込んでいます。
「うわうわうわ、見て見て!」
と、山手さん。指を差すのは運転席の下、というかカマの下の部分。
 
 写真中央の銀色の部品とホームの間、下向きの三角形みたいな部分。
 ココ、うっすら白っぽくみえますが、実は真っ赤になっています。炭をくべられてゴウゴウと熱せられた釜が、真っ赤に焼けてしゅうしゅうと湯気を立てています。
 さっきの運転台から、運転手さんが降りてきてこの部分をのぞき込み、「炭よーし」なんて言ってます。
 今のご時世、SLを運転できるのはベテランさん…というか、一度運転手を引退したようなおじいちゃんばかりで、その人たちがハツラツとしながら、ボンボンと景気よく炭をボイラーにくべたりしているのは、正直カッコ良いです。
 発車の時間が迫ってきました。
 汽笛の音が「ポーッ!」。
 いやー、この音の力強いこと! 腹の奥にドスーンと来るような、すごい音でした。決して「うるさい!」という感じではなくて、ホント、「力強いなぁ」という感じ。すごかった。
 
 そして列車は走り出していきます。
 山手さんが運転手さんに手を振ると、運転手さんも微笑み返して手を振ってくれました。
 ホームの子供たち、オトナもみんな、手を振っています。
 運転手さんもニコニコ、手を振りかえして。それはどこか誇らしげな姿でもあり。
 ワタシが駅についてからSLが出て行くまでは、ほんの10分ほどだったけれど、すごく印象的な時間だったです。