ーOOO-「大日本人」

 今日は松本人志第一回監督作品大日本人の公開日。
 でも今夜は「人志松本のすべらない話SP」を放送するので、松本人志ファンはソッチを見るために家にいるだろう…。ということで、会社帰りにシネコンダッシュ
 でも結構混んでましたな。甘かった。
 なんか右隣のお客さんは座高が妙に高いクセに、子供用にイスの高さを調節する座布団を持ってきて、ソレに座って得意げな顔をしているバカタレ。左隣のお客さんは酸っぱいニオイのスウェットを着たカップル。この映画、どんな客層なんだよ…っつーか、ダウンタウンファンはこんなんばっかなのか?(←多分違うよ)


 んで、映画を見終わって。
 んー…。
 公開初日だと言うこともあるし、ネタバレ一切なしで書かせていただくなら。
 コレ一本だけを目的で映画館に来るとキツいので、なんかもう一本くらい見る予定にするとイイでしょう。
 と、思うんだけど、でも大日本人を見た後にすっかり放心状態になってしまって、もう一本映画を見る気になれなかったなぁ。
 大爆笑必死、と言う映画ではないし。松本人志ファンならどーぞ、という感じ。


 以下、余談。
 映画の公開に合わせて、あちこちの雑誌で松本人志に関する記事を目にしました。*1
 これらの記事の中で一番面白いのは、松本人志自身による言説だと思う。ソレが一人語りでなかったとしても、対談形式であれQ&A形式であれ面白かった。
 キモチ悪いのは、過去のコントに対してあれこれ解説を加えようとする評論家の記事。「どうだ、オレはわかってるだろう!」みたいな感じがイヤだ。
 っつーか、特に松っちゃんのファンでもなければダウンタウンのファンでもないワタシとしては、過去のコントを見たことを前提にした解説は、読んでもチンプンカンプンなのだった。


 しかし今回の大日本人
 見ちゃうと「アレ、どうだった?」とか、「オレはこう思うんだけど…」とか語りたくなっちゃう感じに満ちていた。
 記憶に残る変な映画だ、ってーのは確かだなぁ。
 だから「コントについて語りたくなっちゃう評論家はアホだなぁ」と思いつつ、ちょびっとだけネタバレを書かせていただくなら。
  (以下ネタバレあり)




 アレは松本人志流のエヴァンゲリオンだったのかね?
 あるいは、「こんなウルトラマンはイヤだ!」というお題でどんどんボケていくコント集?
 はたまた、「大日本人自衛隊」と読むと直球かね? 映画の中の「大日本人反対!」みたいなビラを「自衛隊反対!」みたいに読み替えた方がスッキリしますな。自衛隊に出動してもらわなければ困るんだけど、でも自衛隊が活動することを尊敬しないわたしたち。ラスト、アメリカに従属する大日本人。しかし考えてみればそのシナリオを欲していたのは自衛隊自身、みたいな苦い感じで読みましたが。ちょっと素直に読みすぎでしょうか?

*1:一番面白かったのはBRUTUSの特集「大松本論」かなぁ。オススメです