ーOOO-東京食肉市場まつり2007
三連休が立て続けにあったせいか、こないだの日曜日はワリとヒマだったので、午前中で仕事をおっぽりだして半休にしてみた。
んで、ワタシが向かった先は品川の「東京食肉市場祭り2007」。
このイベントの目玉は、福島牛のしゃぶしゃぶ無料試食コーナーなのでして。
あーた、なんつっても福島牛の、それもしゃぶしゃぶを、なんと無料で、試食ですよっ!? コレはぜひ行かなければなるまいっ!
しかし、築地市場、太田青果市場は知ってたけど、品川に東京食肉市場があるとは知らなかった。それも駅から歩いて2分らしいんですよ。あの高層ビル群のドコに?
不安に思いながら品川駅前に降り立つと、いきなり巨大ゆるキャラがお出迎え。
そこでもらったチラシを片手に歩くと、あら、いきなりあったよ。
思ってたよりスゴい人だかり。
テキトーにプラプラして、さっそく行列に並びます。
まずは銘柄豚のとんかつ試食コーナーだっ!
待ってる間、揚げ物の油のニオイがプーンとただよってきます。ううう、ちょっと油のニオイに酔いそうな気が…。しかし、じーっと待っているとだんだんお腹がすいてきて「よしっ!今からトンカツ食うぞっ!」みたいな心のスイッチが入ります。
揚げたてのカツは、コロモのサクサク感がうれしいです。
見てわかるように、カツのお肉は薄いです。コロモのほうが厚いかも? くらいの感じ。
なのに、口に入れるとお肉の味が濃厚で。甘くてジューシーなんですよね。お肉の香りがするんだけど、イヤなニオイじゃなくて、甘い香りがする。お肉の甘い香り…伝わるでしょうか? 何と言ったら良いのやら。
豚肉の余韻を味わいながら、続いていよいよ福島牛のしゃぶしゃぶ試食コーナーに並びます。
まースゴい行列だったですな。2〜30分並んだね。
市場の周りはソニーのビルとか品川インターシティとか、にょきにょきと高層ビルが建ち並んでいる。そのなかで、ココはエアポケットみたいに空がひらけた場所で。
んでもって目の前ではフラガールのフラダンスショー。これは福島県の観光PRも兼ねてるんだね。福島牛の試食だしな。あ、福島県から移動水族館というのも来ていましたよっ。
ハワイアンの曲を聴きながら、しゃぶしゃぶ試食に並んでいる人々の行列。
コレは、何だ? 不思議な気持ちになる。
これが、祭りだ!
なんかハイになる。
じゃーん。福島牛しゃぶしゃぶのお出まし〜♪
ぱくっ。
うわー、美味ーい!
想像していた「口の中でとろけるような…」とかそう言う感じとは全然違ったけど、すんごい美味しかった。
たとえば、トンカツとかで真っ白な脂身の部分があるじゃないですか。あそこ、すんごい美味しいじゃないですか。でも脂っこいから食べないで残したりするじゃないですか。
んでこの福島牛しゃぶしゃぶの肉は、脂っこさはぜんぜん無いんだけど、でも肉の脂の味がするのね。
見た目脂っ気がなくてパサパサしてるっぽいんだけど、ぜんぜんパサパサじゃなくて、するする食べられちゃう。なんなんだ。
一気に食べちゃうともったいないなーと思いつつ、冷めちゃうと美味しくなくなっちゃうし、とも思って、さっさと口に運ぶ。しばらく口の中でもてあそんで、味を確かめたりなんかしてな。
いやー、美味かった!
もう一回並ぼうかなぁと思ったけれど、「終了しました」という札が出ていた。あらら。ま、仕方ないね。
並んで並んで、ちょびっと食べて。だからお腹がいっぱいにならなくて「早く次に何か食べたい!」という気持ちになってくる。
そこで最後に、モツの煮込み試食コーナーに並んでみた。
並んでる最中にポスターを見て知ったんだけど、あれなのね、モツのことを「バラエティーミート」って呼ぶのね。へー。(→参考)
コレも美味しかったね。
なんといっても、イヤな味がしなかった。なのに、臭みを消すためのショウガとかが入ってなかったっぽい。モツの味で勝負してる感じ。味が濃厚なんだけどアッサリしているというか。
肉に限らず、素材の味で勝負しているモノは何であれ、アッサリしているのに濃厚、みたいな印象になりますよね。
ビックリしたのは食感のバラエティ感。美味しいモツ煮込みっつーっと、よーく煮込んで全部トロトロ、みたいなイメージしかなかったんだけど。でもコレは、モチモチしていたり、トロトロだったり、コリコリしていたり。
ごちそうさまでした。
試食コーナーは全部制覇だな。わっはっは。
んで、終了時間も近づいてきたので、クイズラリーにチャレンジしてみた。入り口で配っていた解答用紙に答えるのだけど、ゴールというか回答場所は食肉市場内の「お肉の情報館」。食肉市場センタービルのエレベーターに乗って、ずいーんと6階に向かいます。
と、お肉の情報館の中には。
でーんと半身になったウシ…というか牛肉というか…、の、模型。
生々しいって言えば生々しいんだけど、いや、模型だし。っていうか自分は昔、人体の不思議展にも行ったことがあって、そこでもっと生々しい…っつーかホンモノの模型を見てきたんだし。
日頃バクゼンと、食べるために生き物を殺すのは何となく…、とか思ったりするけど、その一方で今日の自分は「牛肉ちょーウメー!」とか思ったりしているわけで。
なんだか矛盾している自分の気持ちに「ハッ」とさせられました。
ほかにもいろいろな展示物がありました。
ウシの胃袋の大きさを示すための、手作り感あふれる段ボールの模型とかね。いや、ウシの胃袋デカいね! 何にたとえればいいのか。第1胃は電子レンジよりデカい。リンゴの段ボール箱ぐらいあるね(←伝わらないかも?)。んでその半分くらいの第2胃、その半分くらいの第3胃、さらに半分の第4胃、とあるのな。
あと、ウシの脊髄の柔らかさを表現した、触れる模型とかもありました。ものっすごいフニフニで柔らかいのな。この今にも崩れそうなほど柔らかい脊髄を、全てのウシから完全にキレイに取り去って、しかも全部BSE検査することで日本の食の安全は保たれている、と。こりゃー大変だぁ。
普段は一般人は立ち入り禁止のこの市場で、このような祭りをやるというのは、「食肉市場といっても普通の人たちが働いている場所なんですよ」とか「食肉市場は衛生的な場所なんですよ」というアピールの側面もあるんではないか、そんな気もしました。
食に携わるお仕事をしているみなさん、いつもありがとう。
ウシさん、ブタさん、ありがとう。
今日も美味しく、お肉を、ご飯をいただきます。