ーOOO-かたいのと、やわらかいのと

 たまには本のオススメ。
 先日発売になったBRUTUSの637号、「日本経済入門。」が面白い。

 仮想の新書シリーズ「ブルータス新書・日本経済入門」15冊が、1冊の雑誌の中に詰まっている…、という不思議なスタイルの特集。
 雑誌の中の個々の「記事」ではなくて、それぞれが独立した1冊の「新書」であるかのように扱われているということが、書き手に及ぼした影響は大きそうだ。それぞれの「新書」は非常に読ませる。
 ところで最近の新書って、なーんかスカスカした活字で100〜150ページくらいの薄い本ですよねぇ? 買って読みはじめるとアッという間に読み終わっちゃって、物足りないし中身にガッカリするし、「あーあ、タイトルに釣られちゃったなー」とか後悔しながらゴミ箱へ。
 ソレに比べると、「ブルータス新書」は雑誌の紙面に5段組でギッチリ文字が詰め込まれている。スカスカの新書なら3〜5ページ分くらいの情報が、ブルータスではみっちりと1ページに詰め込まれている。
 500円でコレは安い! んじゃない?
 とりあえずコンビニで、特集の巻頭言(矢沢永吉の鋭い問題提起!)と、次のページにあるビートたけしの「天にツバ吐く経済暴論入門」だけでも読んでみてはいかがでしょうか?
 個人的には橋本治の「やっぱり貧乏は正しい!2008」が読めたのがうれしかったのと、橋本治の著作案内のトコが「橋本治入門」っぽくなってたのが面白かったです。


 なんかカタい本の話をしたので、つぎはやわらかい本の話。
 電気グル−ヴの「続・メロン牧場ー花嫁は死神(上・下)」がクダラないのでオススメです。

石野卓球ピエール瀧のくだらない楽屋のバカ話を、バカなまんま1冊の本に封じ込めた!」って感じで、ホントくだらない。
 買う価値も無いくらい馬鹿馬鹿しい話が満載なので、とりあえず本屋で立ち読みすると良いと思うんだけど、意外に分厚くて重たくて、しかも活字が二段組みだったりするので、ぜったい立ち読みしきれないと思うので、気になっちゃったらあきらめて買いましょう。
 それも上・下2冊いっぺんに買っちゃうべきです。
 ついでに前作の「メロン牧場ー花嫁は死神」も買っちゃいましょう。
 都合上、合計3冊買いましょう。
「くっだらないなー、なんでオレこんな本買っちゃったんだろう?」と思いながらゲラゲラ笑って、人生の役に立たないようなどうでもいい話をいっぱい読みましょう。
 んで全部読み終わったら、最初に買った「続・メロン牧場ー花嫁は死神(上)」をもう一度読み直すと、話がぜんぜん記憶に残ってないはずなので、また笑えるハズ。
 何度も何度もゲラゲラ笑っているうちに、モトが取れるはずです。
 どれもお買い得な1冊です。