ーOOO-紺屋の白袴
紺屋の白袴ということわざがある。
意味はみなさんなんとなくご存じだと思うのだけど
紺屋が、自分は染めていない白袴をはいていることから、他人のことで忙しく、自分のことには手が回らないこと。
また、いつでもできると思い、何もしないで終わることのたとえにも使われる。
と、いう意味だ。
んで、ふと思った。
ホントに白い袴をはいていた紺屋さんは、実在するのだろうか?
え、どうしてって? ちょっと考えてみよう。
ひょっとしたら、紺染めした袴は値段が高いから、自分では買えなかったのかもしれない。
それなら白から紺に自分で染めちゃえばいいんだし。あと、染めそこなったりキズ物だったりで売り物にならない紺の袴だってあるはずだ。だから、自分が使う分には困らないはずだ。
それに白い袴をはいていれば、勝手に紺色に染まるはず。
そもそも紺色の袴をはいていれば、仕事中に紺が跳ねて染まっても、汚れが気にならないはずだ。あえて白い袴をはく理由がわからない。
ここまで考えると、白い袴をはいている紺屋さんというのは、実在しないのではないだろうか。
もうちょっと考える。
前述の理由から、紺屋さんが白い袴をはくのは合理的ではない。
白い袴をはいた紺屋さんが実在するなら、それはわざと白い袴をはいている、ということになる。
なぜ白い袴を?
それは、あえて汚れの目立つ白い袴をはくことで、清潔に仕事をしているということを示そうとする、職人魂といえるのではないだろうか。
そう考えると、「紺屋の白袴」ということわざは、従来思われていたのとは全く別な意味になるのだった。
まー、単に紺の袴に飽きただけかもしんないけどナ。
「紺屋なのに白い袴!おっしゃれ〜♪」
みたいな→?