ーOOO-あの素晴らしいハイボールを二度三度

 
 というわけで、前回に引き続き「すごいハイボールナイトbyサントリー」のレポート第2弾です。
 すごいハイボールというのは、以前白州蒸溜所にお邪魔したときに、参加者が作り方の講習を受けたハイボールの作り方なのです。
 その作り方は以下の通りです。
 
 白州イベントでのスライドよりも、作り方の説明が進化しています。いわばすごいハイボールVer1.1? すごいハイボールSP1?
 前回のレポートでは自分が作ってるところを写真に撮って、ブレブレで大失敗したのですが。
 今回は「日比谷バー THE GRAND BAR」のバーテンダー・長谷川さんが、すごいハイボールを作る様子を連続写真でお楽しみください。
 
 こちらが長谷川さんです。パッと見るとウイスキーを片手にニコニコと陽気な方のように見えますが、実は全くその通りなのです。
 しかしその手つきは確かなものです。サントリーの社員がハイボールを作る研修をするときは、この長谷川さんに教わることもあるのだ、というお話でした。
 コレを聞いてワタシは、サントリーの社員さんはそういうウイスキーの実習体験を自社内だけでなく街のバーで行なったりするんだなぁ、とビックリしました。
 では「スゴいハイボール」の作り方実演です!

id:ululunさん提供の動画:すごいハイボール(1)

  

1)グラスにたっぷりのかち割り氷を入れて冷やす

 
 今回はグラスに入った氷をマドラーでかき回してやって、グラスを急速に冷やしていました。
 
また、この作業によって氷の角が少し丸くなり、氷が溶けにくくなる効果も得られるようです。
 
 氷が溶けるとグラスに水がたまるので、ソレをサッと捨ててやります。マメな作業ですが、この一手間が味に関係するワケです。

2)冷蔵庫で冷やした白州を注ぐ

 ※この写真では山崎12年ですが。
 
 上の写真はグラスに直接注いでるわけではなくて、キチンとワンショットを計ってグラスに注いでいます。
 

3)冷やしたソーダを丁寧に入れる (ウイスキー1に対し、ソーダは2〜3)

 
 氷に直接当たらないような角度から、ソッとソーダを注いでいるところに注目してください。

4)炭酸が逃げてしまわないようマドラーでタテに1回混ぜる

 
 サッと混ぜて終わりなので、写真に撮るのが難しかったです。奇跡の1ショット。
 混ぜるという感覚ではなくて、タテにスプーンを動かしたという程度の感じでした。

5)できあがり!

 

そして、ハイボールを2度3度

 「ハイボールと合わせてお楽しみください」、ということでお料理が出てきました。

 
 コチラの一品は、姫鯛をローズマリーでいぶすようにしてあり、ちょっと薫製っぽい感じがします。ほどよく身から水気が抜けたために旨みと脂が凝縮していて、口に入れればほんのりとローズマリーの香りが魚の臭みを消し、やがて口の中で姫鯛の甘みと旨みが広がってきました。
 他の参加者の方からも「うわー、コレ、ご飯がほしくなるな!」「あー、わかりますわかります!」と、絶賛の声が上がっていました。


 で、コレがウイスキーに合うんですよ。
 ウイスキーを飲みながらコレをつまむと、口の中の脂っこさがサッパリして、旨みと香りが強く感じられるようになってきます。素材それ自体の旨みを増幅するような効果と言えばよいのか。そしてウイスキーの香りが料理の香りを引き立てます。香味が膨らむ、という感じ。


 ちなみにこの料理のサブタイトルの「岩田さん家の有機ローズマリー」って何か?っていうと、このお店に勤める岩田さんの家の庭にいっぱい生えているローズマリーを使った、ということだそうです。無農薬の有機栽培を保証します、とのことでした。
 
 ↑真ん中の草が「岩田さん家のローズマリー


 ほかにもこのお店の自慢のベーコンを使ったベーコンステーキをいただきました。
 薫製度合いも塩加減もホドホドのベーコンを、分厚く切って表面だけカリカリに焼いてありました。
 素材から水気が抜けて旨みが詰まっているベーコン。それを表面だけカリカリに焼いたから、中に旨みが閉じこめられている。ガブリとかじって、かみしめるたびに味がじわじわ出てくる出てくる。


 で、コレもウイスキーと合うんですよ。
 ウイスキーには口の中の脂を分解して、サッパリさせる成分がある。
 香りがあるモノと合わさって、香味を膨らませる効果がある。


 話はそれるけど、ワタシがこないだ焼肉を食べに行ったときにウイスキーを飲んだら、そんなに美味くなかった気がしたので、ウイスキーと肉は合わないのかな? という気がしていたんだけれど、そうじゃなかった。
 焼き肉屋の肉はタレの味が強くて、ソレにウイスキーが負けていたのだと思う。
 魚の薫製やベーコンのように、繊細な味わいと香り、そして脂が強い食べ物にウイスキーは合うのかな、そんな気がした。


 ウイスキーと合う料理がシロートなりに何となくわかってきて、いいかんじで酔っぱらってきたなぁ…。
 そんなキモチでいたときに、サントリーさんは新たなレシピをプレゼンテーションしてきたのです。
 それが…


 


 「さらにすごいハイボール」って、一体何なんだ!?
 と、いうことでその話はまた次回に続きます。


(→「さらにすごいハイボール」の世界へようこそ!