ーOOO-にこにこしてきた
急に親戚のお見舞いに行くことになった。
本当に急な話だったので、びっくりした。
まずは親戚の家に行って、叔母さんにあれこれ聞いた。
「いろいろあり過ぎて疲れていたら、近所のヒトに心配されちゃってね。 『顔色が悪いから、そのままお見舞いに行かないで、少し休んだら? あんまり心配そうな顔するもんじゃないわよ。本人が 「そんなに悪いのかな…」 って思っちゃうから、こういうときは笑顔を絶やさないようにするのよ』 って言われちゃってね。でもねえ、こういうときに、笑顔って言ってもねぇ…。だって、やっぱり心配だもの。ねぇ?」
それから病院にお見舞いにいった。
いろいろ考えながらも、笑顔を絶やさないようにしなければならない状況は、やはり大変だと思った。
親戚は、聞かされていたよりはずっと元気そうで、安心した。
とりとめのない話をしてきたけれど、楽しんでもらえただろうか?
あれこれ余計なことを考えさせたり、疲れさせたりしていないだろうか?
帰りの新幹線の中では、そんなことを考えながら雲を見ていた。