ーOOO-浅草の巨大な黄金色のアレについて

 そーいえば先日「シブヤ大学のビール醸造ゼミ(仮)〜ガイダンス!〜」というのを受けてきたですよ。
 浅草はアサヒビール本社ビルにお邪魔して、ビールの歴史などの講義、缶ビールの上手な注ぎ方、そんでもってビールの味見をしてきたです。
 
 浅草って言うと、雷門、浅草寺花やしき…と色々あるけれど、隅田川沿いのインパクトある巨大な黄金色のアレを思い浮かべるヒトも多いのでは?
 で、この建物がアサヒビールの本社ビルなのです。
 画面中央左の金ぴかのビルが、アサヒビール本社ビル(アサヒビールタワー)。
 で、中央右の黄金色のウニャウニャしたのが乗っかってるのが、スーパードライホール。ここは「フラムドール」というアサヒビールのレストランと、イベントホールが入っているビルなのです。


 黄金色のウニャウニャしたヤツは、ウ○コ呼ばわりされるコトも多いですなぁ。
 しかし本当は、このオブジェは「フラムドール」…フランス語で「金の炎」という意味が込められているのだそうです。
 それから、左のアサヒビール本社ビールは金ぴかで、上が白い。これはつまりグラスに注がれた「ビール」を表わしており、右側に置かれたオブジェは豆が二粒入った「枝豆」。つまりこれらの建物は「ビールと枝豆」を表わしている、と言う説もありますな。


 で、今回ビールの講義の最後に、アサヒビール広報さんによる、このビルについての話があったので紹介しますです。

 このビルを設計したのはデザイナーのフィリップ・スタルク
 建物をデザインした時点では、金の炎のオブジェは縦に立っていた。
 しかしスタルクは建築家ではなく、あくまでもデザイナー。
 いざ建築する段階になって強度計算を行なってみたら、垂直に炎のオブジェを立てたのでは建物が潰れてしまうことがわかった。
 いろいろと検討をした結果、炎のオブジェを横倒しに乗せればなんとかなりそうだったので、現在いまあるような形になっている。
 この炎のオブジェの台座部分の建物は、レストランやホールとして現在営業中なのだが、中に入ると建物の各フロア中央部分には奇妙な極太の柱が二本立っており、これが上部の炎のオブジェを支える構造になっている。

 ワタシはこの金のオブジェの下にあるレストラン「フラムドール」に行ったことがあるんだけど、言われてみれば広いんだけど見通しの悪い建物だったかなぁ。気になるほどではないんだけど。
 このレストラン、椅子もスタルクのデザインでした。あと、男子トイレもスタルクのデザインで、奇抜で斬新なんだけど、ビミョーに使い勝手の悪いトイレだったですよ。話のタネに、1回のぞいてみてはいかがでしょうか(男子限定)。


 


 広報さんの話をもうちょっとだけ。

・炎のオブジェは、真横を通る高速道路の排気ガスなどのせいでだんだん汚れてくるので、年に1回大掃除をする。
 手でつかまるところが全くないオブジェにロープをかけて、プロのロッククライマーさんが宙づりの状態になって、金のオブジェをぞうきんと洗剤でひたすら手洗いする。


・ある日、お客様から「あの金のオブジェにはビールがジョッキで何杯ぐらい入るのか?」というご質問を頂いた。
 そんなことは調べたことも考えたこともなかったのだが、お客様からのご質問と言うことで必死に計算して割り出した。
 結局何杯だったのかって? 今は正確には覚えてないんですけど…。