ーOOO-はじめての寄席
そーいえば7月の末に、生まれて初めて寄席に行ってきたですよ。
池袋駅前の池袋演芸場というところに行ってきました。
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地元の市民会館大ホールで春風亭小朝や立川談志の独演会を見たことはあったんですが、こーいうキチンとした寄席に来たのは初めてなので、楽しみだなーと思うと同時になんだか緊張したりして。
この日の出し物は「落語芸術協会・立川流二派連合落語会」。
午後2時半開場の3時開演と言うことで、のんびりと開演ギリギリに寄席に着いてみたらすでに満席。うわー! マジですかー?
で、そこから午後8時の終演までずっと立ち見だったのでした。
失礼ながら、寄席って言うのはガラガラで…みたいなイメージがあったんだけど、ぜんぜん違ったなぁ!
すごいな寄席! ホントに落語はブームらしいぞっ!
で、重ねて失礼を承知で言わせていただくならば、前座さんの落語は退屈でつまらなくて…みたいなイメージってあるじゃないですか?
ところがどっこい、前座さんも結構話がうまくて、けっこうイケてるのでした。
池袋演芸場は思ってたよりも狭くて、座席が20×8列くらい。わりとサッパリとした内装だったので、ホール的というか、寄席っぽさが感じられなかったです。
この日は狭い中でお客さんが立ち見だったので、熱気むんむん。暑くて暑くて大変でした。
でも、以前市民会館で落語を聞いたときに比べると、演者が客席に近く、細かい演技や表情を見ることが出来たので、生でキチンと落語を見たなぁという満足感がありました。
後ろのカベに寄りかかりながら落語を聞いていたら、時々演者と目が合った。直接オレを笑わそうとしているんじゃないか? そんな錯覚に陥る瞬間があった。
この日の寄席は、落語以外にも出し物が。
寄席で見るマジックショーは、テレビで見るマジックのようなハデさはなかったんだけれど、目の前で生で見ちゃうと「えええっ、どーなってんのコレ?」。不思議だなー、見事だなー、しかし一体何が起こってるんだろう…という気持ちがごたまぜになって、頭の中が「?????」で一杯に。
それから、生で講談を見るチャンスってなかなか無いけれど、これまたけっこう面白かったです。そういえば落語と講談って違うのはわかるんだけど、何がどう違うんだろうか? とおもってちょっと調べてみたんだけれど(「講談」- 落語との違い - Wikipedia)、 「(いろいろな違いはあるけれど) 究極的には、落語家と呼ばれる人が演じれば落語、講談師と呼ばれる人が演じれば講談ということになろう」 ということらしいです。
中入り前の何組かがめっぽう面白かったんだけど、中入り後の落語家さん達は皆「前の人達が演りすぎまして、時間が押しております」と口にしました。
大トリの立川談春は
「昔は『自分が大トリだ』というと嬉しいやら緊張するやらで大変だったんですが、最近わかったんです。大トリってのは、終演時間は決まっているんだからソレに合わせてキチッと一席やりきるのが仕事なんだって。で、むしろ番組の中くらいの落語家さん達のほうが気楽に時間を考えずに、自分の演りたい話をキッチリ演りきったりできて、結構楽しいモンなんだって気が付いたんです」
そんな話をマクラにして、ちょうど8時の終演時間ぴったりに話を終わらせていました。
ただ、この日の談春はノドの調子が悪そうだったので、前の落語家さんたちは時間調節のために各々長めに一席やって、トリの談春が長く話さなくてもいいようにしたのかもしれないな、とも思いました。
生で寄席に行った感想は、とにかく「楽しかった!」の一語に尽きますね。
3時から8時まで笑いっぱなしだったし、コレはけっこう安いんでないの?
いずれ新宿末廣亭や浅草演芸ホールにも行ってみたいなーと思っております。