ーOOO-シマンテックのラボに潜入セヨ!
今日はノートンアンチウイルスなどの製品でおなじみのシマンテックさんを訪問してきました。
赤坂インターシティにあるシマンテック赤坂オフィスには、シマンテックのジャパン・エンジニアリング・センターがあります。ここはシマンテックの日本のラボであり、米国のCTOオフィス直下の組織なのです。
今回は、そのラボの内部に潜入してきました!
「さあさあどうぞどうぞ」
と手招きするのはシマンテック執行役員の藤田さん。
ずわぁぁぁん!
マシンが林立しております。
ワレワレが潜入したのは…というか、今回のイベントで公開されたのは、シマンテックJECラボのメインラボにあたる部分です。
さらに奥の奥にはレベルIIIセキュアラボと呼ばれる部屋がありまして、当然そちらは見学できませんでした。
ここで行われているのは、ノートンインターネットセキュリティーなどのアンチウイルスソフトに関する研究だけではありません。
このラボでは主に何が行われているかというと、個人向けではなく、企業のサーバーに関する研究が行われています。
企業の基幹部分を支えるサーバー。それは、一瞬も動作がとぎれることなく、大事なデータを失うことなく、常に動作しつづけることが求められます。
サーバーが故障したときに、すばやくバックアップが動き出すこと。
速やかに故障した部分を検知し、交換すること。
それから最近では、サーバーの仮想化技術。
そういった部分を支える技術に、シマンテックの製品が用いられているのです。
ちなみにシマンテックさんの売り上げは、個人向けは3割で、残りの7割はこういった企業向けの製品がしめているのだ、ということです。
この巨大サーバーは左から順に、NEC、EMC、FUJITSU、SUNの製品です。奥に他社のマシンが続いていたんですが、長くなるので割愛。とにかく各社そろっていました。
さまざまな企業向けに各製品を開発するために、ラボの中には多種多様なメーカーのサーバーが設置してあります。
「動作を検証してほしい」ということで、メーカーさんが巨大なサーバーを直接ここに持ち込んでくることも多いのです、というお話でした。
巨大なサーバーだけでなく、デスクトップPCのような大きさのサーバーも多種多様です。
ホントにいろいろありました。
藤田さんの前にズラッと並んでいるのが、巨大なパッチパネルです。
ここJECラボでは、このパッチをつなぎ変えてやることで、先ほどの多種多様なマシンを自由な構成で動作させることができます。
サーバーをつかっている各企業では、それぞれに多種多様なマシンで独自の環境を作り上げています。
どんなサーバー構成であっても、ここJECラボで再現することが可能です。様々なテストを繰り返した後に、各企業それぞれに最適なパッケージを提供する。それがシマンテックの強みだということです。
サーバーの裏側はごちゃごちゃとケーブルがのたくっているように見えますが、しかしこれもきちんとルールをもたせて色分けしてあるのだそうです。
ラボ全体の床を30センチ持ち上げてあり、さらにサーバーのラックの下には穴が開けてあります。電源ケーブルやLANケーブルなどは床下を伝わせてあり、ラボはスッキリと整頓されています。
何の機械だかわかんないと思いますが、コレは送風機です。
巨大な送風機を使って冷風を床下に送り、それが各サーバーの下の穴から吹き出すことでマシンが冷却されています。
ラボはこのように、サーバーが安定して動作する環境となっています。
パスワード入力を求めるターミナル。
ここで変なコマンドを打ち込むと、ヘボい映画だと核ミサイルがドカーン! とかなっちゃいそうですが、そんなことはもちろんありません。
まとめ
シマンテックさんというと、しょこたんが宣伝するノートンシリーズしか思い浮かばないワタシでしたが、実はそれだけではないぞ、と。
止まることが許されないサーバー環境でもシマンテックは活躍しているのだ、ということをワタシは知りませんでしたし、大変驚きました。
シマンテックの製品を買ったことがない人でも、あなたが見ているウェブサイトのサーバーは、シマンテックの製品や技術に支えられて動いているのかもしれません。
だって、「事実、ノートンは強くて、速い」のですから。
今回のラボ訪問は、実はシマンテックの広報さんも「ここのラボの中に入ったのは初めてです」というほどの、たいへん貴重な体験でした。
シマンテックさん、どうもありがとうございました。
おまけ:赤坂インターシティのクリスマスツリー