ーOOO-舌で感じる「風味」と「コク」と「コーヒーの鮮度」

 先日、スターバックスコーヒーのコーヒーセミナーというやつを受けてきたですよ。
 スタバでは、楽しみながらコーヒーに関する知識が身に付く「コーヒーセミナー」というのを開催しています。(→スターバックス コーヒー | コーヒーセミナー
 このコーヒーセミナーは1回の講座が2時間で3000円です。
 コースは大きく分けて4つあって、

 この4つの中で、今回ワタシが受講したのは「フードペアリング編」でした。
 ワタシはつい先日も「和食とウイスキーのマリアージュ!」というイベントに行ってきました。そういった、飲み物と食べ物の組み合わせで味わいが何倍にも広がる感じについて、もっと学んでみたい。
 というリッパなタテマエを振り回しながら、飲み食いしに行った、と。
 まあそういうわけです。

はらはらドキドキのセミナー開始

 地元のちいさなスタバで受講したんですが、当日の受講者はワタシひとりでした。
 講師役としてナイスガイな店長さんと、助手のイケメン店員さんが出てきました。
 2対1だと「アルバイト面接?」みたいな空気が流れたりしますな。「いやあ、なんだか人数が少なすぎて緊張しますね」といったら、「いやぁ、ワレワレも緊張しています」と店長さん。
 お互い緊張している、と打ち明けあったことで緊張がほぐれ、ぎこちなくなごやかにセミナーはスタートです。


 セミナーは前半はコーヒーに関する知識、後半がいよいよフードペアリングとなるんですが、今回はコーヒーに関する知識の話をお届けします。

香り9割

 最初は風味にまつわるちょっとした実験からはじまりました。
 ます、鼻をぴったりつまんで閉じてから、ジェリービーンズを食べてみます。なめて、かんで、口の中に溶かして広げるようにしても、味はおろか甘みさえ感じることが出来ません。
 そこで、ちょっと指をはなしてやります。
 鼻の中を甘い香りが通り抜けていくとともに、爆発的にジェリービーンズの甘みが舌にからみついてきました!
「風邪を引いて鼻が詰まっているときに食べる料理が味気ないときって、あるでしょう? 味には香りが欠かせない要素なんですね」
 ああ、香りを風味と呼んだりしますよね。
「味を感じる要素の中で、香りが9割だ、とも言われているんです」
 このあとも香りを感じる実験として、入れ立てのコーヒーを鼻をつまんで飲んでみたり、指をはなしたりしてその味わいの違いを確かめました。

コーヒー豆にも鮮度がある

 次の実験はコーヒーの鮮度に関する実験です。
 この実験では、わざと一週間前に挽いたコーヒー豆を用意して、それと挽き立てのコーヒーを飲み比べてみました。
 1週間前にひいた豆のコーヒーは、なんだかファミレスとかでプレートの上に乗っかってる気の抜けたコーヒーみたいな味がしました。香りが抜けて、やや酸味が感じられます。
 飲み比べると「なるほどなぁ…」という感じですが、しかし正直、一週間でこれほど味が違ってしまうとは驚きました。自分でコーヒーを入れるときは、なるべく入れる分だけ豆をひいて、使い切ってしまいたいものです。

ところでコクって何だろう?

 コーヒーセミナーは「コク」に関する話に入ります。
 ここで、店長さんはワタシに尋ねます。
「ところで『コク』ってどんなものなのか、説明できますか?」
 えっ!?
 コク、コクって…、
 説明って、えーっと?
「そうなんですね、『コク』って言葉を私たちはよくつかっていますけれど、それが何なのかって改めて問われると、答えられないものですよね」
 日常では「コクがあって美味しい」とか言っちゃいがちなんだけど、改めて問われると、テキトーに使っちゃってる言葉だなーと思いますね。うーん、コク、コクねぇ…。
 この『コク』とは何かという問題についても、このコーヒーセミナーでは実際に自分の舌で比べて確かめることがとなりました。
 ます、紙コップに注がれたミルクを飲んでみました。
 …うん、甘くてさっぱりしていて、すごく飲みやすいなぁ。
「このミルクは、これはこれで美味しいんですが、実は無脂肪乳なんですね。それではもうひとつ、こちらは成分無調整の乳脂肪分4%のミルクをお試しください」
 飲んでみると、やっぱり濃い感じ。それから、ミルクの味が舌全体にねっとりとからみついてくる。
 さきほどの無脂肪乳と飲み比べると、味自体には大差がないような…?
 でも、なんか違うんだなー。「濃い」感じと、「ねっとり」した感じ。
 この感じが「コク」なのかな?
 おもしろくて、ついつい何度も飲み比べちゃいました。

前半戦終了

 さてさてここまででコーヒーセミナーの前半戦として「コーヒーに関する知識」を学びました。後半はいよいよフードペアリングとなるんですが、今日はここまでということで。