ーOOO-スタバのコーヒーで学ぶフードペアリング

 さてさて、スターバックスコーヒーのコーヒーセミナーをうけてきた話の続きです。
 前回お届けしたのはコーヒーに関する知識だったのですが、後半がいよいよフードペアリングについてのお話となりました。

フードペアリングって何だろう

 さて、フードペアリングってなんでしょうか?
 一言で言ってしまえば、食べ物同士の相性のことです。
 スタバのフードペアリングの説明ページにはこうあります。

 コーヒーと食べ物には相性があります。
 コーヒーのコクとフードの重量感とのバランスが取れ、なおかつ口の中で交わり合う感覚。そして香りの相性も重要です。
 コーヒーとフードを食した後、香りに広がりが感じられるようであれば、最高です。
 コーヒーとフードが、お互いに尊重し合うかのように引き立てあう関係。それをフードペアリングと呼んでいます。

スターバックス コーヒー | フードペアリング

食べくらべ、飲みくらべ

 さていよいよここから実際にフードペアリングの体験をしてみることになりました。
 まずは、エチオピアシダモとレモンケーキを試してみました。
 エチオピアシダモはコーヒー発祥の地、アフリカ産の豆です。フローラル系の香りと、レモンを思わせる酸味が特徴的です。(→詳しくはこちら
 これを飲みながらレモンケーキを食べると、お互いの酸味が引き立ちます。コーヒーの中の酸味を感じさせる香りが鼻を抜け、少しつばが出るようなレモンケーキの酸味と合わさります。口の中にケーキとコーヒーがなくなったときにも、酸味が柔らかく戻ってくる感覚があります。


 続いて、ゴールドコーストブレンドとニューヨークチーズケーキの組み合わせを試してみました。
 ゴールドコーストブレンドは、ラテンアメリカ産コーヒーとインドネシア産コーヒーに加え、深煎りのイタリアンローストをブレンドしたもので、複雑で深いコクのある力強いコーヒーです。(→詳しくはこちら
 これを飲みながらチーズケーキを食べると、複雑なコーヒーの苦み走った風味とは全く違うチーズケーキの香りがします。ゆっくりと口の中でチーズが溶けてくると、少しラテっぽい旨みとコクが感じられました。


 ではこの組み合わせを変えて試してみます。
 ゴールドコーストブレンドとレモンケーキでは、レモンケーキを食べたときの酸味をコーヒーの苦みが洗い流していきます。
 ひとくちごとに口の中がサッパリするという考え方をすれば、これはこれでアリなんですが。でもフードペアリングという観点からだと、合わないというか、もったいない感じ。


 酸味のあるエチオピアシダモとチーズケーキでは、味がケンカしてるのがわかります。なんじゃこりゃぁ、という感じ。
 でも、ゆっくりとチーズケーキを口の中で溶かすようにしながらコーヒーを飲むと、スッキリした酸味のコーヒーにコクが足されるような感じもあって、いちがいにダメとは言い切れません。
 考えてみれば、レモンチーズケーキってモノもあるんだし、酸味とチーズケーキが合わないってワケではないですよねぇ。まぁ、レモンそのものの酸味と、コーヒーの酸味では大きく違うのですが。
 フードペアリングという観点からすると、悪くはないけれどゴールドコースト×チーズケーキほど合っているワケではなかったです。


 ほかのコーヒー豆の特徴と、そのコーヒーにあった食べ物に関する情報は、以下のページも参考にしてみてください。

コーヒーをもっとおいしく楽しんでみよう

 今回の講座ではフードペアリングだけではなくて、ほかにもいろいろなことをやりました。
 コーヒー豆を実際にその場で挽いてみて、コーヒープレスでコーヒーを入れてみました。
 自分で入れるコーヒーの味は格別なものです。
参考) 自宅でおいしいコーヒーを楽しむために (1) コーヒープレスの使い方を「スターバックス コーヒー」に教わる | ライフ | マイコミジャーナル


 そして、ミルクフォーマーをつかったミルクの泡立て方を教わり、その泡立てたミルク…フォームミルクをコーヒーの上にそっとのせてやりました。カフェラテの完成ですな。
 こうすることで、ふわふわミルクがフタをするので、コーヒーが冷めにくくなり、香りも逃げません。
 一口飲んでみると、コーヒーにミルクのコクが足されるのがわかります。
 スタバの店長さんいわく、「スッキリした苦みにコクは相性がいいんですね」


 さらにバニラシロップを加えてみます。
 砂糖だとガツンと甘みが強くなるんだけど、バニラシロップではふんわりと甘区なるのが感じられます。
 砂糖のように実際に甘さが強くなるのではなくて、バニラの甘い香りが足されるからなのでしょう。
 で、コレ、コーヒーで試すだけじゃなくて、あったかふわふわのフォームミルクにほんの数滴だけバニラを入れてみたモノも、大変おいしかったですねぇ。
 スタバではコーヒー豆だけじゃなくて、バニラシロップやキャラメルシロップも売っているので、家で試してみてはいかがでしょうか?

まとめ

 いやまー、盛りだくさんの2時間だったですよ。
 ほかにもいろいろやりました。
 コーヒーのテイスティングでは都合5種類のコーヒーを飲みました。これくらいの種類を一度に飲み比べると、コーヒーの産地ごとの特徴がよくわかって楽しいですね。
 んで、コモドドラゴンブレンドを飲んでいるときに、店長さんに
「大地の香りが立ち上がってきますね」
なーんて説明されて「あー!なるほどなるほど」と思ったんですが、コレ、言葉で伝えるのは難しいですね。
 「大地の香り」といっても、「泥を溶かした汁をコーヒーだと思いこんで飲む」とか、そういうことではありません(←あたりまえだ)。
 こーいう感覚は言葉で伝えるのは難しいし、やっぱ実際に飲んでみないことにはなんとも、って感じですよね。


 んで、今回の記事を読んでみて「おもしろそうだなー」とか「記事を読んだだけじゃよくわからん!」と思った人は、ぜひコーヒーセミナーに参加してみてはいかがでしょうか。
 2時間3000円のコーヒーセミナーでしたが、コーヒー5種類飲み比べ+ケーキ2個(400円×2)+おみやげにコーヒー豆100グラム(500円相当?)+記念品のキーホルダーをもらったし、さらにコーヒーに関する知識も付くワケなので、結構お得だなと感じました。


 さてさて。
 今回のコーヒーセミナーは講師役の店長さんと店員さん、お客は私1人、という極端な構成で行われたんですが、そーなっちゃうとお互いに顔見知りになっちゃうモノですよね。
 こないだスタバに行ったら、セミナーでお世話になった店長さんと目が合っちゃって、ついつい挨拶。
「来月もうちのお店でコーヒーセミナーをやるので、お時間があったらいかがですか?」
 うわ面白そう、行く行く〜♪
 今度のセミナーでは違うことを教わるみたいなので、またそのうちにレポートを書きたいと思っておりますです。お楽しみに♪ ってか、自分が楽しみなのですが。