ーOOO-謎の「日本愛妻家協会」とは何か?

 さっきこんなニュースを読んだですよ。

 日比谷花壇と日本愛妻家協会は1月29日、「日比谷公園の中心で妻に愛を叫ぶ(略称「ヒビチュー」)」を開催、東京都・日比谷公園の噴水前ステージで40人ほどの参加者たちが、妻への感謝の気持ちを大声で叫んだ。
 愛妻の日(1(アイ)月31(サイ)日)を前に妻への愛を示すイベントで、今回で2回目。

日比谷公園の中心で愛の叫びを聞いてきた - ITmedia ビジネスオンライン

 愛妻の日って、なんなんだろーか?
 似たような記念日に「11(いい)22(ふーふ)」で11月22日が「いい夫婦の日」ってーのがあるじゃないですか。
 で、「いい夫婦の日」と「愛妻の日」は似てるようだけど全然違って、いい夫婦の日は「夫と妻がお互いの気持ちを確認する」感じ。だけど愛妻の日は「いかに夫が妻を愛しているか」ということを夫が一方的に示す日なのですな。うーん、気恥ずかしい!
 んでこの主催の「日本愛妻家協会」っていうのが謎だなー、と思って検索をかけてみたら…

 やややっ、事務局長は、山名清隆?
 山名さん、何やってるんスかっ!?
 説明すると、山名さんは28日にワタシが参加してきた「東京スマートドライバー」のイベントの進行役(というかなんというか)のエラいヒトなのであった。


 そもそも山名さんはその昔、フジテレビの深夜番組の「マーケティング天国」という番組のゲスト(セミレギュラー?)コメンテーターとして活躍しておられた方なのでした。
 ここで、マーケティング天国って番組の話をしていい? いい?
 マーケティング天国は当時珍しかったカウントダウン番組の先駆けです。
 前半部分は書籍やCD、視聴率などの最新チャートのカウントダウンを。そして番組の後半部分では、マーケティングという切り口で市場を分析。ある商品の市場の歴史、商品のそのマーケットにおけるポジショニングなどなどを15分程度でザッと解説してみせてくれました。
 この解説役を多くつとめていたのが、山名清隆さんなのでした。
 ちなみにこの番組の放送作家小山薫堂さん。東京スマートドライバーの発起人である薫堂さんと山名さんは、この番組の頃から接点があったのですね。
 そーいうワケで、以前大好きだった番組に出ていた「あの」山名さんが! スマドラのイベントに行ったら、目の前にいた! というのは大変驚くべきコトで喜ぶべき事で、わたしはそのときビックリするやらうれしいやらだったのでした。


 で、水曜日の夜は東京スマートドライバーのイベント。その次の日には
日比谷公園の中心で妻に愛を叫ぶ」!
なーんてやってるから、驚いてしまったのでした。
 スマドラのイベントの時は、そんなこと一言も言ってなかったなぁ。
 イヤほんと、山名さん、何やってるんスかっ!?


 で、ちょっと調べてみたんだけど、山名さんは面白そうなことをいっぱい手がけている方でした。

 なんか全部オレの琴線に引っかかってくるのは、なぜだろーか?
 ってか、なんだか全部面白そうですよね? どうでしょーか?


 山名さんは、いったいどんなことを考えてこれらのプロジェクトを計画しているのかなー?と思っていたら、インタビュー集が見つかりました。

 いやー、面白いなぁ! 全部大事だからアンダーライン引いといてって感じですが。
 ちょっと自分なりにかいつまんでみますね。


 面白そうなことをはじめると、人が集まってくる。
 ちょっとずつ大きな現象になっていく。
 現象の渦ができると、さらに人が集まってくる。
 現象の渦がさらに大きくなると、取材してもらえる。自分から広告を出すまでもなく、宣伝してもらえる。
 ますます現象が大きくなる。
 みんなが遊びたくなるような広場を作れば、人や時間やお金が集まってくる。


 コレ、なんつーかね、オフ会とか、会社のプロジェクトとか、いろいろなものに適用できそうな話だなーと思ったですよ。
 さて、今回は日本愛妻家協会の話からはじめたのだし、最後にインタビューの3つめの真ん中へんから、「愛妻家協会のイベント」の話を引用しますね。

 愛妻家協会で、「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」 という企画をやっているんですが、これなんてはじめは取りあえず形だけ考えて、ロケハンして、パーティをしようと思っただけ。
 そんな話をしてたら、たまたま隣に新聞記者がいて、「"キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ"、決行!」 と、記事になっちゃった。言ってないこともいっぱい書いてあるんですが、記事を読むとおもしろそうなんだ(笑)。

−− (笑)そんなバカな...。

 ホントホント。
 で、"ああそうか、みんなこういうことやりたいんだな"、とピーンと来た。新聞で出てから考えるっていう感じに自分で笑いますね。
 そこでやらなきゃいけないことになったらつまらないので、何もしないことにして、ただ「午前11時に現地集合、以上」。テントもなにもいらない。僕ひとりだっていい。それを楽しむことにした。
 群馬県吾妻郡嬬恋村(わがつまぐんつまこいしむら)でやろうとしていたんですけど、すると村役場の人たちが言うわけ。
「人が来なかったらどうしましょう?」 「事前に申し込み書を手配しなくていいんでしょうか?」
 それでいい。
 誰も来なかったら、キャベツ畑で愛を叫ぶ人はいない。
 それでいいじゃない。
 誰にもなんの責任もないよ。

−− ええっ!? 僕は村役場の人の心配する気持ち、わかりますが...。

 あはは。
 ところがね、10時から待機してると、人がぞろぞろ来るんだよ。
 一番最初の人はホテルの支配人。黒服着ててさ、「僕に叫ばしてください」って。なんてバカな人なんだと思って。そういう出会いって最高?
 それから、妻と離婚して20年経った78歳の男性がさ、「ようやく妻に感謝しようと思います」 って言って叫んだりね。そのドラマこそおもしろい。で、みんなで感動して泣いちゃった。