ーOOO-Lenovo IdeaPad S10eを、お借りしてみました
現在のPC業界で最もアツい、ネットブック市場。次々に低価格なノートPCが発売されています。
当ブログでも、昨年末にはレノボさんの新製品「IdeaPad S10e」の発表会にお邪魔したことがあります。
このとき発表になったLenovo IdeaPad S10eを2週間モニターとしてお借りするチャンスがあったので、そのレポートをしたいと思います。
大きさ的なことは新製品発表会の時にも書いたんですが、もうちょっとだけ細かく。
本体は週刊アスキーよりもひとまわり小さいサイズです。
厚みといい大きさといい、ヤンジャン・ヤンマガといった週刊青年コミック誌に近いです(ちょっとバッテリー部分がはみ出ていますが)。
「ヤンマガぐらいだ」と思うと、カバンの中での大きさをイメージしやすいのではないでしょうか(男子限定)。
重量は約1.3キロ。バッテリーをはずした本体重量は約1キロ。
1.3キロは重いとまでは言えないけれど、持って歩くとズシリと来ます。
もちろん軽ければ軽いほど良いわけですが、ペナペナぺにょぺにょした製品を作るわけにもいかないし、チタンといった高価な素材を使うわけにもいかないわけです。「軽さ」と「堅牢性」と「価格」のバランスの中で、「安くても堅牢」という方向をレノボさんは選んだわけです。
ノートPCをハードに使う人は、本体とともに電源ユニットを持って歩いていつでもどこでも充電できるようにして使うそうですが。
そういう点で見ると、IdeaPadの電源はコンパクトで軽く、持ち運ぶ気になれそうです。
先に電源ユニットの話をしましたが、バッテリーの話を。
本機の標準搭載は6セルの大容量バッテリーとなっています。やや重いんですが、そのかわり連続駆動時間は約5時間と必要十分です。
自分が使ってみた実測だと、em-oneをUSBモデムとして接続して2時間ネットサーフすると、バッテリーが残り50%といった感じでした。これくらいバッテリーが持ってくれれば、個人的には満足です。
側面から見ると、後ろの斜め下にバッテリーがぽこんと飛び出しているのがわかるでしょうか?
オプションで3セルバッテリーにするとこの出っ張りが無くなります。
ちなみに写真は、本体を最大に開いた状態です。
本体の開く角度が小さく感じられるかもしれません。バッテリーのせいで後部が持ち上がっているから、なおさらです。もうちょっと開けばいいのにな…とも思うんですが、実用上はまったく問題無いです。
後部が持ち上がっていることで本体が傾斜し、キーボードに斜めの角度が付いて、打ちやすくなっています。重くて堅牢なボディのおかげで、斜めで不安定な状態にもかかわらず、打鍵中はミシミシ感やギシギシ感とは無縁です。
また、本体は床から浮いた状態になっています。IdeaPadは底面の吸気口から空気を取り入れて廃熱する仕組みになっています。大容量バッテリーで本体が浮きあがった状態には、廃熱面でもメリットがあるといえるでしょう。
廃熱面で言えば、このIdeaPadには大きめのファンが付いています。
CPUのAtomが低発熱な事もあって、ネットブックにはCPUファンが付いていない物も多いようです。
ファンの音が最もうるさく感じるのは、寝る前の真夜中の部屋の中や、図書館の中ではないでしょうか。
今回お借りしたのが2月の寒い時期だったせいもあって、本体ファンはほとんど回りませんでした。そういう意味でファンの騒音チェックは出来ませんでしたが、極力ファンを回さない静かなノートだとも言えるでしょう。
帰りの電車の中でIdeaPadをヒザに乗せて使ったとき、ヒザの上が熱かったことがあります。このときなんとなくファンに手をやったら、かなり熱い空気が吹き出していてびっくりしました。コレ、ファンレスのノートだったらどうなるんでしょうか? 低発熱なAtomノートといえども、ファンはあった方が良いのではないか? と思わされる出来事でした。
んで、使ってみるとフツーにXPのノートPCなので、拍子抜けするほど指摘すべき点がないんですね。っつーか、フツーにすごい便利。
ただ、それは自分がリブレット20とか、Zaurusとか、em-oneとかいったクセがあるちっちゃいマシンを使いこなしたことがあって、「小さいマシン固有のクセ、難点」に対して寛容だからではないかなぁ、とも思いました。
じゃあ、フツーのヒトに使用感を聞いてみよう…ということで、友人に軽く触ってもらったときのレポートはまた次回、ということで。